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流行語仕分け
2009/12/03(Thu)05:27:24
 毎年恒例の自称・流行語大賞が発表されました。政権交代が実現しただけに、今年の流行語には政治的なものが多く選ばれていますが、流行しているどころか流行語大賞のノミネートで初めて知った言葉も混在しており、いつものことながら選定基準は不明瞭です。
 以下、トップ10に選ばれたワードです。

政権交代(大賞)
 明らかに流行していない言葉すら「流行語」にされてしまう本企画の中では、かなりまともな選定といえそうです。2008年度など、聞いたこともなかった言葉が大賞に選ばれてしまう有様でしたので、世相の分析などできようはずもありませんでしたが、今年はひとまず無難な選択に収まったようです。
 今後の日本が目指すべきは、政権交代が「流行語」ではなく「日常語」となる状態です。政権交代のある政治が実現すれば、政治に競争原理が機能し、与野党ともに死力を尽くすようになりますので、日本の状況は間違いなく好転します。
 ただ、これから民主党と政権を争わなくてはならないはずの自民党は、文民統制を踏みにじった田母神氏を擁立しようとしたり、敗戦の責任を党名に押し付けようとする体たらくです。一刻も早くくだらない人気取り体質を捨て去り、国民の知性を愚弄するのをやめ、民主党と政権を争う準備を整えるべきでしょう。

こども店長
 失礼ながら、ノミネート時に初めて目にした言葉ですので、コメントのしようがありません。どうやら自動車のCMに関する言葉のようですが、私はテレビを全く見ないため、必然的に目にする機会もありません。
 それより問題は、本当に「こども店長」なる言葉が「流行語」であるのかどうかです。人々の記憶に残る上手いCMというものはあるはずですが、それはあくまで「効果的なCM」であって流行語ではありません。これが流行語であるというなら、それなりに言葉が流行していなければならないはずですが、一体誰が、いつ、どこで、「こども店長」なる言葉を使用したのでしょうか。

事業仕分け
 偽装献金など鳩山氏の資質に帰する問題はともかく、民主党はかなりよくやっています。事業仕分けをめぐっては、早くも様々な批判が飛び交っているようですが、今まで誰もできなかったことを行おうとしているのですから、そう簡単に満点が取れるわけがないのです。民主党の立場・状況を考えた上で実績を判断すれば、今のところは及第点レベルです。
 それでは、なぜ今まで自民党はそれをしようとしなかったのでしょうか。また、なぜ民主党はこれほどまでに批判を浴びるのでしょうか。要するに、事業自体が利権化しているのです。いかなる事業にしても、削減すれば誰かが利益を失うのは避けようがなく、ゆえに反対意見が出てきます。その構図はコンクリートのそれと全く変わりません。
 ところで、仕分けに対する民主党批判を見ていると、どうも以下の3つに分類できるような気がしてなりません。

1.廃止される可能性がある事業について、これを廃止するのは日本のためにならないと本気で考えている人による廃止への批判、あるいは廃止すべきでないという要望。
2.事業が廃止されると利権を失うので、「事業が廃止されると日本のためにならない」なる言い分を隠れ蓑とした、利権を守るための批判。
3.とにかく民主党を攻撃したいがために、「廃止は日本のためにならない」ことを理由として持ち出した批判。

 2と3のような人間がいるせいで、1のようなまじめな批判が埋もれてしまうのです。これでは廃止すべき事業が残り、廃止してはいけない事業が廃止される可能性すら生じます。
 それにしても、つくづく民主党は大変でしょう。いかなる事業を廃止しようとしても、必ず誰かしら「廃止すると日本が滅びる」などと言ってくるのですから。

新型インフルエンザ
 日本人はどうしてここまでお祭りが好きなのでしょうか。正しい知識を身につけ、正しく危険に備えるのであれば構いませんが、実際には「あるある」の納豆騒動の再来に他なりません。私がこのお祭り騒ぎに抱く懸念については、以前の記事にまとめてありますので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。
 ところで、マスコミはインフルエンザに「インフル」などという珍妙な略語を当てているようですが、一体何のつもりなのでしょうか。文字数の面で都合が悪いのであれば、「流感」という言葉がすでに存在します。また、外国では「Flu」の略称が使用されています。なぜ「インフル」なる言葉を作る必要があるのか疑問です。

草食男子
 私はこの言葉だけは絶対に許容しません。絶対にあってはならない言葉なのです。
 一部には「この言葉は男性差別である」との意見も存在し、その意味でも不適切な言葉であるのは確かですが、実際には「男性差別」程度ならまだかわいいものであると言わなければなりません。
 まず「草食(系)男子」とはいかなる意味の言葉なのでしょうか。Wikipediaの草食系男子の項目には、次のようにあります。
草食系男子の定義は論者によって異なる。深澤は「草食男子」を「恋愛やセックスに『縁がない』わけではないのに『積極的』ではない、『肉』欲に淡々とした『草食男子』」と定義した。森岡は「草食系男子」を「新世代の優しい男性のことで、異性をがつがつと求める肉食系ではない。異性と肩を並べて優しく草を食べることを願う草食系の男性のこと」と定義した。牛窪の定義は深澤の『平成男子図鑑』の論旨とほぼ同様。森岡はその後「草食系男子とは、心が優しく、男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと」と再定義した。
 いずれの論者の見解でも、「肉食」すなわち「肉欲」の対義語として、「草食」の言葉を当てているらしいことが分かります。
 上記引用に出てくる深澤氏は、日経ビジネスオンラインにてこのような記事を書いています。はっきり言って引用することすらはばかられる内容なのですが、仕方がないので引用しておきます。
 かつては、合宿や飲み会などで、若い男女が雑魚寝すると、部屋の端っこのほうで、もぞもぞとなにかしようとしたり、している人たちがいたものです。
 これに対して、今の「雑魚寝男子」にとって、雑魚寝は文字通りの「雑魚寝」。
 男子と女子が隣同士で寝て、肩を貸したり腕まくらをしても、そのまま2人でなにもなく眠る。「オマエも疲れてるだろ。寝ろよ」「うん、おやすみ♪」といった感じです。
 あるいは、体調を崩していたり、失恋などで精神的に弱っている女子のもとへ、「今日オレ添い寝しにいってやろうか?」と現れる「添い寝男子」。
 かつては、そんなことを言ったって、男子が女子の家に来れば、なにかしようと画策したのが当たり前でした。
 しかし「添い寝男子」は本気で「添い寝」します。そして、夜が明ければ「じゃあな、また具合が悪くなれば呼べよ〜」と涼しい顔で去っていきます。
 この記事中、及びWikipediaの当該記事でも「セクハラ」の概念について言及されていますが、実際問題としてこの状況で関係を迫ったり持ったりする行為は、強姦罪などわいせつ、姦淫及び重婚の罪に問われかねない、犯罪に該当する恐れのある行為です。
 性犯罪といえば、見知らぬ人間による通り魔的な犯行を連想しがちですが、実際には顔見知りによる犯行がかなり多いことはあまり知られていないようです。また、第176条〜第178条の罪は親告罪と定められており、告訴がなければ公訴を提起することができません。見知らぬ人間が加害者の場合に比べ、顔見知りが加害者の場合は被害者のためらいも大きいと考えるのが自然ですので、顔見知りによる犯行は予想以上に多いと想像できます。
 さらに、性犯罪の被害者は特に自分を責める傾向にあります。客観的に見れば明らかに強制わいせつや強姦に当たるような被害を受けていても、「自分はそんなつもりではなかったが、客観的には合意があったとみなされるかもしれない」「自分が誤解を招くような行動を取ったのが悪かった」などと考え込み、結果的に被害を黙認してしまうようなケースも多いのではないでしょうか。
 ここまで書けば、「草食系男子」なる言葉が何を意味するかがお分かりいただけるでしょう。この言葉は、性犯罪を起こさず、法を遵守する意思を持った、模範的かつ健全な男性を揶揄する言葉なのです。まるで性犯罪を起こさないのが異常と言わんばかりの言葉を、私は容認するわけにはいきません。
 性犯罪は被害者の人格を無視した大変卑劣な犯罪で、被害者は多大な苦痛を強いられます。ところが、「性犯罪は許されざるものだ」という至極当然のはずの主張が存在する他方では、この「草食系男子」のように、性犯罪を起こさないような模範的な男性を揶揄する言葉が生じてしまっているのです。最近でこそ性犯罪は重く評価され、重く裁かれるようになってきましたが、それも被害者や関係者の方々が少しずつ状況を変えてきた結果に他なりません。最近では、実名で本を書いたりといった、勇気ある被害者の方もおられます。それに比べて、この「草食系」なる言葉を考えた人間は、どの面下げて被害者らに顔向けする気なのでしょうか。
 ここまで読んでもなお、この言葉を使おうという意思のある方にお伺いします。もし今後、私が性犯罪加害者と対話する機会があったとします。そこで加害者は、私に「相手も喜んでいる」「自分は悪くない」「捕まったのは運が悪かった」などと悪びれもせずに言ってきたとします。もし日本社会が、性犯罪を起こさない模範的な男性を「草食系」などと揶揄・中傷するような価値観と化してしまっていたら、私はこの加害者に一体どのように反論すれば良いのでしょうか。ここのコメント欄に書いていただいて構いませんので、どうかご教授ください。
 なお、この言葉の性差別的な側面からの問題点については、ノミネート語の「弁当男子」の項に書いていますので、そちらをご参照ください。

脱官僚
 こちらも政権交代に関する言葉です。それにしても、昨年までの選定の傾向からして、同じ事象に関する言葉を複数個はトップ10に入れないという不文律があるように感じたのですが、今年は政権交代、事業仕分け、そして脱官僚の3ワードも選ばれています。それだけ政権交代のインパクトが大きかったとも取れますが、いい加減にくどい印象です。

派遣切り
 去年に続いて今年もランクインした貧困ワードです。派遣会社の側は「イメージがよくないので、派遣切りと言わないで」と必死になっていたようですが、皮肉なことに流行語に選ばれてしまいました。流行語大賞に必要なのは、ノミネート時に初めて知るようなタレントの変な言葉などよりも、このような反骨精神ではないでしょうか。

ファストファッション
 こちらも聞いたことがない言葉ですので、コメントは差し控えます。

ぼやき
 野村監督もずいぶんな扱いを受けているようですが、私は残念ながら野球やスポーツ全般に詳しくなく、野球絡みで知っていることといえば、せいぜい読売の噴飯社説「超高額所得者のスト」程度ですので、コメントは差し控えます。

歴女
 「女」をつければウリになる、という安易な発想はもう捨てるべきです。なぜ女性が歴史を愛好することが特別視されるのか、私には全く理解できません。そもそも、言葉として使われる場面が想像できないのですが、これは流行語なのでしょうか。

 以上がトップ10に選ばれた言葉です。流行語大賞に選ばれた言葉は翌年には完全に消えてなくなるジンクスがありますので、ひとまず「草食系男子」なる言葉の消滅を強く望みます。「政権交代」に関しては、交代を特別視する状況が消えてなくなれば何よりです。
 以下、トップ10に選ばれなかったノミネート語のうち、私が関心を持った一部のワードです。

ゼロゼロ物件
 貧困ワードの1つです。まともな物件もあるにはあるようですが、追い出し屋物件もあるようです。いわゆる「貧困ビジネス」の1つです。

のりピーショック
 実は私、この「のりピー」という人をほとんど知らなかったのですが、ともかく薬物に関しては厳しい態度で臨まなくてはなりません。芸能人など有名な人間が薬物に手を出したとなれば、それが多くの青少年らに悪影響を及ぼすかもしれません。

婚活
 この手の言葉に踊らされる人間が、悪質な結婚相談所に引っかかったり、結婚詐欺に引っかかったりします。詐欺師はいつでも一枚上手のようです。それにしても、この言葉に踊らされている人々は、これも納豆問題の延長であると気づかないのでしょうか。

エコポイント
 正直に申し上げて、私はこの手の対策が大嫌いです。燃費が良くて環境にやさしいなどと理由付けがされていますが、何らかの物品を作るのには大量の環境負荷を必要とし、廃棄するのにもまた大量の環境負荷を必要とするのです。それを、買い換えれば環境負荷が下がるように見せかけるとは、あまりにもレベルが低いと言わざるを得ません。「エゴポイント」「エコ(ひいき)ポイント」「エコ(ノミー)ポイント」などの皮肉が登場するのもうなずけます。

国営マンガ喫茶
 漫画好きの麻生氏も、漫画・アニメ業界に必要なのはマンガ喫茶ではないと理解してはいなかったようです。これらの業界を振興する施策は必要ですが、意味のない部分に費用をつぎ込んでも振興にはなりません。

定額給付金
 無賃残業合法化の際は、マスコミは「(残業代ゼロ法案)」とカッコをつけて表記していましたが、なぜこれに関しては「金配り」と注釈を入れないのでしょうか。この程度の注釈もしないようでは、政府が都合の良い名前をつければ、そのまま広報されてしまいます。この体たらくでは、そのうち「家庭だんらん法案」が登場しても、すんなり通ってしまいそうで恐ろしいです。

DNA鑑定
 有罪を示したのがDNAなら、無罪を示したのもまたDNAでした。一般に流行した言葉かどうかは分かりませんが、これは文句なしに2009年の注目語です。詳細は後述します。

カツマー
 流行語大賞のサイト曰く、「経済評論家で公認会計士の勝間和代を人生のロールモデルとし、努力を重ねて成功を目指す人たちのこと」だそうです。実は私、勝間氏なる人物が有名だとはつゆ知らず、その経済主張を読んで散々欠点を見つけてしまい、後から有名な人であったと分かりました。ゆえにあまり信用していません。ただ、私は反骨精神だけは旺盛な人間ですので、仮に氏が有名人であると知った後で主張を読んだとしても、やはり同じ結果となったでしょう。
 カツマーとされる方々も、知識と技術を蓄え、高みを目指すのは大変良いことです。しかしながら、勝間氏のしりを追い掛け回している暇があるのなら、その間に努力して知識を習得した方が建設的ではないでしょうか。アインシュタインやニュートン、あるいはケインズなどといった極めて有能な人でさえ、この世のすべてを知るには至りませんでした。ましてや、私のような凡人ならなおさらです。これらの偉人ほどに頭が良い人であれば、余裕で能力を蓄えつつ「カツマー」行為にも精を出すことができるのかもしれませんが、残念ながら私にそこまでの能力はありません。

弁当男子
オトメン
女子力
(草食系男子)
(歴女)
 これらはいずれも、実は女性差別語です。
 最も分かりやすいのが「弁当男子」です。男性が弁当を作ることを揶揄し、あるいは特別視するという意味がお分かりでしょうか。すなわち、男性が料理を作って弁当を詰めるのはイレギュラーである、つまり料理や弁当作りは女性がするものである、という意味を持っているのです。「男子厨房に入らず。女は料理係である」などという思想を言い換えただけの言葉なのですが、あまり批判を見かけないのは非常に不思議です。
 このような言葉を喜々として使う人には、人類社会の歴史上での女性の立場を学ぶことをおすすめしておきます。差別がないのが当たり前の世の中だからこそ、上記のような言葉を平然と使用できるのであって、実際のところ日本には敗戦まで女性には選挙権すらなかったのです。女性に選挙権のなかった時代には、この当たり前の権利を獲得しようと奔走した人までいたのですから、「草食系男子」「弁当男子」などと揶揄して喜んでいる現代とは何たる違いでしょうか。ましてや、現代でもなお制度上は存在しないはずの差別を「ガラスの天井」と呼んだりするのですから、公的に差別がまかり通っていた時代となれば、その状況たるや説明するまでもないでしょう。
 これが本当に日本の世相を反映した言葉であるのなら、大変残念です。

 上記以外でノミネート時に初めて知った言葉として、のり塩事件(知らなかったのはこの言葉であって、事件のあらまし自体は認識しています)、セクスィー部長、家電芸人、あると思います、こんなところ来とうはなかった、アシュラー、マー君神の子、侍ジャパン(WBCの日本チームの存在自体は知っていましたが、このような愛称があるとは知らず)、育成選手、トゥース、ノギャル(「シブヤ米」に関しては、新聞社サイトの経済・ビジネス欄かどこかで見た記憶あり)、ひな壇芸人、があります。今年のノミネートは割と政治・社会系統が多いためか、分からない言葉が例年より少ない印象です。

 以下、当サイトが選ぶ2009年流行語大賞です。

金配り
 自民党政権の行った最後のあがきで、「定額給付金」を自称していました。おそらく戦後の数々の政策の中でも、5本の指に入るほどの愚策です。もともとは公明党の主張する定額減税が原型でしたが、手続き上の問題などから現在の金配りとなり、しかも本当に配られてしまいました。ところが、金さえ施せば支持を得られると考えていた麻生氏の目論見に反し、麻生内閣は完全に支持を失ってしまい、衆院選の結果につながります。
 この選挙の結果は、金など配っても無駄であると政治家に知らしめた点で非常に重要なものといえます。もし自民党が勝利していたら、金さえ配れば国民は支持すると侮られるばかりか、選挙で立場が悪いと見るや金を配るような方法が常態化する恐れがありました。
 しかも、国民の多くは金配りを全く評価していないにもかかわらず、麻生氏はこれを実績として強調するという愚策に出てしまいました。間違った行為を行うばかりか、それを反省するのではなく自慢するようでは、負けるのは当然です。

麻生おろし
 日に日に敗色が濃くなっていく状況下で、自民党内を吹き荒れた大旋風でしたが、とにかく途中で舛添氏に交代しなかったことだけは、麻生内閣の功績といえるでしょう。ただ、首を挿げ替えるのではなく、最初から麻生氏などを総裁にしなければ、日本も自民党ももっとマシな道をたどっていたはずです。私は遅くとも福田氏との総裁選の時点で麻生氏の器を見限っており、麻生氏では無理と考えていましたが、案の定でした。知識も経験も乏しい私でも分かるのですから、海千山千の政治家であれば見抜けなければおかしいのです。
 ところで、麻生内閣に対するマスコミの姿勢が麻生おろしであるとして批判されたりしましたが、時に妥当な報道までもが批判にさらされたりもしていますので、それについていくつか書いておきます。
 麻生氏に関する報道のうち、無価値であると批判される代表格は、おそらく漢字の読み間違いについての報道でしょう。しかしながら、私はこの報道にある程度の価値があると考えています。ただ単に麻生氏をバカにして終わるだけなら確かに無価値な情報ですが、これは情報そのものが無価値なのではなく、情報をいかに評価するかの問題です。
 漢字の誤りの何が問題なのかは、一般に置き換えてみれば分かりやすくなります。仮に何らかのプレゼンテーションが行われたとして、その進行役がたびたび漢字を読み間違えたとしましょう。しかも、それは決して難読な漢字ではなく、小学校の漢字テストに出てきてもおかしくないようなものであるとします。これによってプレゼンテーションの印象を下げてしまうことはあり得ますし、担当者は叱責されてもおかしくありません。一般人であれば印象を下げたり叱責を受けたりしかねないところを、一国の総理がやった場合には「批判する方がおかしい」というのは、まず道理に合いません。
 さらに重要な点として、麻生氏は漢字が読めなければ批判を受け、支持の下落にもつながりかねないことを、最初の誤読の時点で認識していたはずです。ところが、そもそも麻生内閣が就任直後から予想以上に支持を集め切れていない状況もあって、さらなる支持下落が内閣どころか自民党にとっても死活問題であるのは明白にもかかわらず、それでも麻生氏は十数回と同じ過ちを繰り返しました。すなわち、危機管理能力が著しく欠如していると言わざるを得ません。一国の首相には高い危機管理能力が求められる以上、これでは不安を抱かれて当然です。無論、回避ができない問題であれば責めるわけにはいきませんが、実際には対策はかなり容易で、せいぜい前もって分からない漢字にルビを振っておいたり、時間的にルビを調べられない場合であっても、その場で原稿に一通り目を通し、分からない漢字は担当者に聞いておく程度の簡単な対策で、十分に防げる程度の問題なのです。
 その意味で、漢字を読めない報道には十分な理由があったと見るべきです。ただ、残念ながら問題の本質を十分に掘り下げたマスコミはほとんどなく、せいぜい麻生氏をバカにするのみで終わってしまいましたので、その点で批判を浴びるのはやむを得ないところでしょう。マスコミには「漢字を読めない報道など無意味ではないか?」という疑問や批判に対し、正しく返答する責任があったのです。
 また、バー通いやカップラーメン報道についても、意味はあったと見るべきです。麻生氏は「景気の麻生」を自認していましたが、国民に対する何らかの政策を実行する場合、それが福祉なり手当てなりの負担軽減策であるにせよ、増税や手当て廃止などの負担増加策であるにせよ、生活必需品の相場や貨幣の価値についてある程度正しく認識していなくては、効果的な手は打てません。正しい認識がないようでは、「およそ月○○円の負担増」であったり、「平均して年間○○円の負担減」といった文言から、一体どの程度の変化であるかを読み取るのは非常に困難です。
 したがって、これらの報道にはそれなりの意味があったとみなすべきですし、これらを判断材料にするのも妥当であるといえます。要は、これらの情報から「麻生氏は金持ちのおバカさんである」という意味のない結論を見出すか、「麻生氏は危機管理能力に問題があり、経済対策を有効に行えない恐れがある」という結論を見出すか、すなわち情報をいかに分析するかの違いなのです。
 余談ながら、本件について古代中国の次のような話を連想しました。古代中国に殷という王朝があり、殷の王である紂王の叔父には、箕子という大変有能な人物がいました。ある時、紂王が象牙の箸を作ったことを知り、箕子は恐れを抱きました。象牙の箸を使うようになると、器も玉で作ったものを用いるようになり、それに盛る料理も普通のものでは満足できなくなり、やがて身を滅ぼすであろうというのです。箕子は紂王をいさめるも聞き入れられず、最終的に箕子の予想は当たってしまい、殷は周の武王によって滅ぼされてしまいました。象牙の箸の一件など、まさに「どうでもいい」の一言で片付けられてしまいそうな事柄ですが、決してそれで片付けなかったがために、箕子は名政治家としてその名を残すに至りました。
 ただ、麻生氏と似たような発言を行った鳩山氏といい、世襲議員には麻生氏に類似した経済感覚の人も案外多いのかもしれません。そうであるなら、これは麻生氏のみの問題というより、世襲の問題点の1つであると考えて差し支えないでしょう。

DNA鑑定
 流行語大賞ではトップ10に選ばれませんでしたが、注目ワードであるのは間違いありません。流行語大賞は芸能関係の言葉を重く評価する傾向にあり、一方で私は芸能に全く興味がない反面、法や犯罪については強い関心があり、足利事件も冤罪の可能性がある事件として以前から頭の片隅に置いていましたので、流行語大賞においてトップ10に選ばれなかったのは仕方ないとしても、私にとっては最重要ワードの1つです。
 この事件で何より恐ろしいのは、DNAによる誤鑑定にしてもそうですが、まずは何といっても「自白」です。拷問的な取り調べにより、精神的に被疑者を屈服させたり、あるいは疲弊させて自白を取るなどといった行為が、平気でまかり通っているのです。そうして自白させられてしまうと、たとえ無実であっても被疑者は犯人にされてしまい、関係ない人に刑罰を与えるばかりか、真犯人は逃げおおせてしまいます
 現在ではDNA鑑定も進歩し、誤りの確率は天文学的な微少値となっていますが、だからといってDNA鑑定を盲信するのは間違いです。DNA鑑定の結果が「クロ」と出たとしても、そのDNAが捏造されていないとは誰に言えるのでしょうか。あるいは、本来なら全く証拠とはなり得ないものを鑑定した可能性はないのでしょうか。「同一の可能性が高い」とは良く用いられる文言ですが、すなわちシロの可能性もあると言っていることに、一体どれほどの人が気づいているのでしょうか。誤りの可能性が残されていても、「これは誤りかもしれない」と考える人よりも、社会的な義憤にかられて無実かもしれない人を徹底的に非難する人の方が多いのではないでしょうか。そして、弁護側で追試を行おうにも、検察が検体をすべて使ってしまったと言い張り、裁判で検察側の言い分がすべて認められてしまった場合、被告人の側は一体どうすればよいのでしょうか。
 犯罪捜査と冤罪は人類社会の永遠のテーマと言っても過言ではないほどのものですので、難問は数多くありますが、政権が交代した利点も生かし、取り調べ可視化など可能なところから変えていくのが肝要です。

無利子非課税国債
相続・贈与税減免
 2009年の後半には政争が激しくなり、さらに政権交代が実現したため、これは一過性の言葉ではありましたが、一過性だからと忘れるわけにはいかない言葉でもあります。
 無利子非課税国債は、その名の通り「国債に利息がつかない代わりに、相続の際に税を払う必要がない」というものです。また、期間限定ながらも無条件の、あるいは住宅を買うなど条件付きの贈与税減免も検討されていました。推進派によれば、老人の資産が現役世代に移れば消費が活性化するとのことですが、消費活性化どころか封建制のような状態になりかねないとは考えなかったのでしょうか。
 結局、この案は政権交代で立ち消えとなりましたが、良かったとしか言いようがありません。金配りのように置き土産にでもされようものなら、民主党の政権運営はなおさら圧迫されたでしょう。
 ところで、実は「相続・贈与税減免」は衆院選にも登場しています。自民党ですらそこまで露骨なことはしませんでしたが、幸福実現党の目玉公約の1つなのです。

裁判員裁判
 これは1年を通して使われた言葉です。2月には江東区のバラバラ殺人事件が裁判員制度のロールモデルとして扱われ、検察側は遺体の肉片をディスプレイに映したり、被害者の幸せな写真を用いるなどしています。なお、私はこの検察側の姿勢には強い疑問を持っており、必要性を疑問視しています。肉片の映像のあるなしで罰が変わるとしたら、それは正当な裁判といえるでしょうか。幸せな写真で量刑が重くなるのであれば、幸せでない被害者を殺した場合は刑罰が軽くて構わないのでしょうか。このような立証は、本来であればあってはならないはずです。
 その後、8月6日に裁判員裁判による初めての判決が言い渡されました。その後もいくつもの裁判員裁判が行われていますが、大変厳しい守秘義務に縛られているせいで、知見を生かすのが難しい状況にあります。制度を存続するつもりであれば、これらの問題点は要検討です。

バラマキ
 金配りは無価値なバラマキです。高速道路1000円策は、本来全く性質が異なるものである民主党の高速道路無料化案について、ただの割引と同様というレッテルを貼布し、一緒くたにしてメリットを封じてしまおうとするバラマキ戦略でした。エコポイントもただのバラマキで、「環境」の「か」の字も存在しませんが、事実上業界の意向が強く機能した「エコノミーポイント」なのですから仕方ありません。景気対策としてこのような策を取ること自体は否定しませんが、それをあたかも環境のためであるかのように見せかける手法は問題です。
 それでは、政権を取った民主党はどうかといいますと、極めて不公平な制度である配偶者控除にメスを入れ、それを子どもの福祉に回す発想までは非常に評価できたのですが、よりによってその金を配るという芸のない方法を用いてしまいました。もう一歩踏み込んでいれば名案となったところを、ただのバラマキにしてしまうのは惜しいの一言です。
 例えば、今のところ義務教育の教科書は無償で給与されています。実は2006年ごろに貸与制度が検討されたことがあるのですが、自宅に持ち帰るには購入が必要になるため、貧困者が教科書を使って自宅で勉強するのが困難になるなどの反対意見もあり、話は立ち消えとなりました。貸与でさえ問題が出てくる状態なのですから、もし自弁となると問題はさらに大きくなるでしょう。
 したがって、教科書を公費でまかなう政策は、各家庭の負担を軽減すると同時に、教育を充実させて効果を高める意味も併せ持っているといえます。民主党がやるべきは、芸もなく金を配布する行為ではなく、このような予算の使い方に他なりません。
 高校の授業料無償化については、実際そのように話が進んでいるようですが、間接給付であれば行っても良いでしょう。

密約
 この言葉は結構見かけた気がするのですが、流行語にはふさわしくないのでしょうか。政権交代が普通に発生する政治が作られれば、もはや隠し事はできなくなります。

政権交代
 そしてこれこそが、年始から年末までを締めくくる言葉です。麻生内閣が金を配ったのも政権交代に恐れをなしたからですし、高速道路1000円も同様です。麻生おろしが活発化したのも、麻生氏では選挙を戦えない、すなわち政権交代への恐れによるものです。米国との密約も政権交代となれば公表され、官僚も変革を余儀なくされます。
 実際に政権が交代した後には、事業仕分けなどの語が待っていました。政権運営は取捨選択の世界ですので、あちらを立てればこちらが立たなくなり、支持を失う宿命にあるものですが、今のところはある程度好調な民主党に比べ、自民党は谷垣氏に代わってからもあの体たらくで、民主党を相手にするどころではありません。
 しかし、厳密には1993年にも政権は交代しているはずですが、「あれは政権交代と呼べる代物ではない」がための16年越しの流行語なのでしょうか
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