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エイリアン日記 - 自分至上主義
2009/12/12(Sat)17:19:00
 阿久根市長の竹原氏が、自らのブログに障害者の出生を否定するかのような記事を出し、問題となっています。もともとは「医師不足の原因は医師会」といった内容の記事ですが、その中で「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている」などと障害者の否定とも取れる主張を行っており、それが問題視されたものです。竹原氏は釈明のつもりか、翌日にそれに言及する記事を書いていますが、その内容もまた自分の考えを述べているのみで、逆に火に油を注ぎかねない結果となりました。
 最初に断っておきますが、この問題は断じて「障害者差別」に矮小化できるものではありません。マスコミはこれを障害者差別などと報じており、一方で竹原氏はマスコミのあり方を批判していますが、確かに竹原氏の批判にも一理あります。本記事の「障害者差別」の側面のみを強調し、障害を持って生まれていない人には無関係と思わせるような報道は誤りであるためです。
 不適切な書き込みや発言をしてしまった人間が、「部分引用のせいで真意が曲がって伝わっている」と言い訳をするのは常套手段ですので、以下ではできるだけ真意が曲がらないように、やや多めに引用をしておきます。実際の記事は「さるさる日記」にて閲覧できますので、これでも疑念を持たれた方は実物をご参照ください。
 勤務医師不足を解消する為に勤務医の給料を現在の1500万円程度から開業医(2500万円程度)に近づけるべきなどとの議論が出てきている。
しかしこんな事では問題は解決しない。医者業界の金持ちが増えるだけのこと。

医者を大量生産してしまえば問題は解決する。全ての医者に最高度の技術を求める必要はない。できてもいない。例えば昔、出産は産婆の仕事。高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている。結果 擁護施設に行く子供が増えてしまった。
「生まれる事は喜びで、死は忌むべき事」というのは間違いだ。個人的な欲でデタラメをするのはもっての外だが、センチメンタリズムで社会を作る責任を果たすことはできない。
社会は志を掲げ、意志を持って悲しみを引き受けなければならない。未来を作るために。

さるさる日記 - 住民至上主義 「2009/11/08 (日) 医師不足の原因は医師会」より引用
 まず医師問題に関しては、それほど単純にいくものかは疑問がありますが、ここまでなら1つの意見として尊重されるべきものです。「全ての医者に最高度の技術を求める必要はない」のくだりについては、確かに医師全員が高度医療の技術を習得する必要はなく、広く薄く症例を判断する医師の存在も重要ですので、その意味では同意できます(ただし、広く薄く判断する医師は「技術的に劣っている」わけではなく、高い技術が求められるのは変わりません)。
 問題はその先です。まず「機能障害を持ったのを」の部分で違和感を覚えた人は少なくないはずです。「持ったのを」ではなく「持った人を」や「持った子を」などとは書けないのでしょうか。これが記者会見などの発言であれば、「人」を意味するつもりでとっさに「の」と表現してしまうのは分からなくもありませんが、これはブログですから推敲ができますし、後から表現を修正もできます。一体なぜ「の」などという表現を行ったのでしょうか。
 その先の「生まれる事は喜びで、死は忌むべき事」という意見が正しいか誤りかは、私には分かりません。確かに、機能障害を持って生まれてきた人の中には、本来ならまもなく亡くなるはずであったのに、生存したおかげで苦しみぬいて死ななければならなかったケースも存在するはずです。その人が生き延びてよかったかどうかは、本人にしか分かりません。それを考えると、「生まれる事は〜」が絶対に正しいと言い切るのは傲慢というものです。
 しかしながら、これを正しいと言い切るのが傲慢であるなら、「医療なくしては生き延びられない機能障害者は死ぬべき」と言い切るのもまた傲慢というものです。一体誰にそのようなことを言う権利があるのでしょうか。この市長は本記事の弁解として「神の領域」なる記事を書いていますが、これこそ神のみぞ知る領域、神でもなければ決定できないことであって、一介の市長が神となって機能障害者の生命を決定する権利などどこにもありません。
 本記事にはさすがに苦言が寄せられたようで、その翌日には先に触れた「神の領域」と題する記事で釈明を行っています。もしかすると、この時点で竹原氏には障害者批判をした自覚はなく、先の記事でも高度医療の問題点について書いただけのつもりであったのかもしれません。実際、先の記事には優生思想的な部分、全体主義的な部分が見え隠れはするものの、これ自体ではそうした思想があると結論付けることはできず、表現を撤回・修正すれば十分に受け入れられる余地があったはずです。
 ところが、その記事の内容はといえば、本件が「障害者差別」にとどまらないものであることを認識させるに十分なものでした。以下、できるだけ内容を損なわないように引用しましたが、疑念を持たれる方がおられましたら、こちらも元記事をご参照ください。
厳しい生活の中で喘いでいる方々には慎重さを欠く見解に見えたかもしれない。
高度医療が多くの人々に高い精神性を追求せざるを得ない機会を与えているのは現実だ。この世は生ばかりではなく死によっても支えられている。しかも人間は生と死の境目をコントロールする技術を手に入れつつある。
原子爆弾同様に、使い方を知らないままこれを乱用すれば多くの人々に高い精神性が必要な厳しい生活を強いる。これでは残酷な社会を作る事になる。

日本が人口減少で消滅しつつある過程でするべきことは、先ず人口を増やす事であって高度医療で儲ける医者と業界を増やす事ではない。精神的にも健康な子供達が増えれば障害を持った子供達、体の弱った高齢者をより良く支える社会を作ることができる。高度医療にかけるお金の一部で人口を増やす事ができる。先ずは健康な人々が多く居なければ心を支える社会作りもできはしない。社会作りは人工的に意図的にしなければならない。メディア等に煽られての情緒的、成り行き任せであってはいけない。理不尽さを神や悪魔のせいにもできない。社会作りの全てが神の領域に踏み込む技術を獲得した人類の責任だ。

「2009/11/09 (月) 神の領域」より引用
 最初の記事だけではまだそれほどでもないところを、この記事は余計に氏に対する不安を抱かせる内容となっています。私は以下のようにこれを解釈しましたが、「そのような解釈は正しくないのではないか」と感じられた方は、コメントにてご教授いただければ幸いです。

  1. 健康な人が多くいれば、障害者を多く支えられる世の中を作れる。
  2. ゆえに、まずは高度医療の費用を人口増加にまわすべきである。
  3. そのためには高度医療を受けて費用を使う人間は邪魔である。「社会作りは人工的に意図的に」行う必要がある。
 これでは優生思想そのままです。すなわち、高度医療で費用を浪費する人間は社会のお荷物だから、出生の時にでも死んでもらった方が良いと言っているようにしか見えません。そもそも、この人は最初の記事で「生まれる事は喜びで、死は忌むべき事」というのは間違いであると述べており、確かに本人や関係者にとって生と死のどちらが幸せであるか分からないことは事実なのですが、ここで矛盾が生じてきます。果たして氏は「生き延びることは時に残酷である」から「機能障害を持ったの」が生き残るのは問題と言いたいのでしょうか。それとも、「社会のコストを食って邪魔だから」彼らが生き残るのは問題と言いたいのでしょうか。
 さらに言えば、この思想はもはや機能障害者の出生にとどまる問題ではありません。淘汰されるはずの機能障害者が生き残るのは費用のムダであるとするなら、今度は後天的な障害者も費用のムダで邪魔ということになるでしょう。何しろ、「健康な人が多くなければそれらの人を支えられない」のですから、そのような費用のムダは切り捨てて人口増加を図らなければなりません。
 障害者が邪魔となれば、今度は高齢者や傷病者は邪魔ということになるのは必然でしょう。元気な高齢者でさえ社会の利益にはなりませんし、病気持ちとなればなおさら有害です。ましてや、若くして病弱であったり、怪我をして体を損なっているような人間など、まさに不良債権というものです。健康な人が多くなければ高齢者や傷病者を支えることもできないのですから、費用のムダをなくして人口増加を図らなくてはなりません。
 そうなると、今度は無産階級や社会的弱者も社会に利益をもたらさないので邪魔ということになります。これは決して論理の飛躍などではなく、実際にナチスや社会主義国などで発生しているような現象です。ゆえに、この問題を「障害者差別」としてのみ捉えるのは問題の矮小化であって、「自分は機能障害を持たずに生まれたので関係ない」という誤解すら招きかねません。
 しかも、その後の竹原氏の反応はといいますと、抗議の件数など不都合な情報は隠蔽する一方、擁護のコメントのみをブログに転載する有様です。市長の独断でここまで情報を濁して選別できるとは、阿久根市は独裁国家なのではないかと本気で疑いたくなるほどです。金正日でさえここまで露骨な隠蔽と印象操作は行わないのではないでしょうか。
 また、この竹原氏は「職員人件費の張り紙をはがした」行為を問題視して係長を懲戒免職処分にしましたが、この係長は処分取り消しを求めて提訴しており、地裁・高裁ともに「確定までの処分の効力停止」を命じているにもかかわらず、市長はそれを認めずに係長を職場に復帰させず、給料なども支払おうとしない有様です。
 日本は法治国家ですから、法律や裁判所の判断に従うのは当然のことで、もし気に入らない判決には従わなくても構わないというのであれば、それこそ社会は大混乱に陥ります。法治国家にて法や判決に従う気がないのであれば、氏は法治国家ではない国や地域に移住すべきです。もし「日本のすべての人間が、法を遵守する義務を有し、また法によって保護される権利を有する」ことを氏が否定するのであれば、理屈の上では氏が殺されようが、襲撃されて重度の障害が残ろうが、高度医療を拒否されて死のうが、法によって保護される権利はないということになります。
 ましてや、都合の悪い法や判決はすべて無視し、都合の良いものは利用するというのは、絶対に許されない行為です。最高裁の性質からしてまずあり得ませんが、仮に最高裁で市長側の訴えを認める判決が出たら、おそらく氏は「最高裁は正しい判決を行った。地裁・高裁は間違いを認めろ」と喧伝する可能性が高いと言わざるを得ません。このようなやり方はあまりにも卑怯です。

 ところで、この「さるさる日記 - 住民至上主義」ですが、問題となっている記事以外の項目をも読み進めていくと、障害者や判決無視など実は氷山の一角に過ぎないことが分かります。簡単に言えば、阿久根市の市政や公務員への批判の他、議会議員や他の市町村長を名指ししての批判、CIAや米金融会社などに関する陰謀論、9.11テロやオウム事件の陰謀論、エイズ生物兵器説などの記事が多くを占めており、非常にすさまじい内容となっています。障害者の記事など、まさに森の中の一本の木に過ぎなかったようです。
 また、市長として非常にレベルの低い対応も多く存在します。例えば、どうも竹原氏は南日本新聞に良い印象を持っていないらしいのですが、ある時南日本新聞から抗議が送られてきたそうです。ブログの記事曰く、その内容は「特定の人物を支持しているかのように我が社の記事を引用しないで欲しい」というものであったとされていますが、その際に当該引用は除去したとのことで、いかなる記事が問題とされたのかは確認できませんでした。ゆえに、竹原氏が不適切な引用を行ったのか、南日本新聞が不当な抗議を行ったのかは分かりません。ところが、その南日本新聞に対して竹原氏が取った行動は、何と今後の取材拒否宣言でした。どうやらこれは実際に実行されたらしく、後の記事に取材を拒否しているらしいことが書いてあります(引用に対する抗議を受けたとの記事は「2008/06/16 (月) 南日本新聞社からの抗議」、その顛末は「2008/08/01 (金) 取材拒否」)。子どものケンカと何が違うのでしょうか。
 以下、ひとまず閲覧できる限りのすべての記事を閲覧し、中でもひどい記事をまとめたリストです。もともとは後で各記事の問題点を検証するためにまとめたものであって、当初はこのリスト自体を公開することは想定していなかったのですが、その分量は当初の想像を大幅に超えており、全部取り上げることはまず不可能なほどのレベルとなってしまいましたので、せめてリストだけでも置いておきます。
 なお、当該ブログには実に1000にも至ろうかというほどの大量の記事があり、一通りすべての記事に目を通したつもりではありますが、あまり時間をかけて読んだわけではありませんので、多くの見落としがあっても不思議ではありません。また、分量などを考慮して意図的に省いた記事も多く、こちらで真偽が確認できないもの、あるいは議会議員などに対する名指しの批判、外部リンクの記事を中心として語られた陰謀論などもあえて省いてありますので、実際に読むとさらに多くの不適切な記事が見つかります。
 以前の記事を下敷きにした記事がある可能性を考え、古い方から読んでいきましたが、あまりにも無根拠の陰謀論が何度も繰り返され、いちいちリストに加える価値が全く感じられないため、07/11/27の記事以降は目新しい論のみを取り上げ、今まで出たような陰謀論の記述はすべて省く方針に転換しました。このリストはこれらの点に留意の上でご覧ください。

06/07/20 CIA陰謀論
06/09/22 戦争陰謀論
06/10/02 米国陰謀論
06/10/11 ロスチャイルド陰謀論
06/10/17 「キリスト教と共に日本女性の海外奴隷売買が始まった」と称し、それを利用した小泉・安部氏ネガティブキャンペーン
06/10/25 国民の自由否定
06/10/30 戦争陰謀論・安部氏ネガティブキャンペーン
06/11/04 「北朝鮮こそアメリカの最協力国である」
06/11/07 中国及び米軍陰謀論
06/11/12 太平洋戦争陰謀論
06/11/12 自衛隊陰謀論
06/12/04 住基ネット違憲裁判官暗殺論
07/01/05 9.11やオウム陰謀論(この陰謀論を「聞いても読んでもわからない、わかりようのない○○を議員にしないでほしい」らしい)
07/01/07 エイズ殺戮兵器陰謀
07/01/12 9.11やオウム陰謀論再紹介
07/02/18 おそらくジョークですが(少なくともそう信じたい)、特撮と思われるものを「このような人間が本当に存在するのかもしれない」
07/04/13 ロックフェラー陰謀論
07/05/01 米国・米軍陰謀論
07/05/02 科学の懐疑論への意味不明な批判
07/06/07 「そもそも孝明天皇は伊藤博文から暗殺された。伊藤はその子も殺した上に自分の手下、大室寅之助にすり替えた。これが明治天皇の正体だ」「天皇は「健全な女性を売春婦」として「売却」する事で、欧米の売春業者から女性1人あたり数千円、当時普通の会社員であれば10数年分の給与を手に入れていた」
07/06/09 テロ自作自演陰謀論
07/06/09 米国FEMA・緊急事態管理庁はクーデター組織
07/06/09 自衛隊にはある金持ち組織のための部署がある。「私は、例の『ある金持ち組織』は天皇家や吉田、岸、児玉というメンバーを含んでいると考えている」
07/06/18 北朝鮮の暴挙は演技、中国脅威論は洗脳、軍拡で米国軍事産業が儲かる、という派手な陰謀論
07/06/25 イスラエル、日本政治家、その他見事なほど様々な陰謀論
07/07/10 誘拐されたり売られた子どもが中国に運ばれ、解体されて臓器を売却されるばかりか、「高級レストランでは牛肉として出される」
07/08/03 ロスチャイルドは日銀を操り、さらに世界も支配している
07/08/15 ベンジャミンフルフォード講演会の紹介。この人は滅茶苦茶な陰謀論者として有名
07/09/16 世界中で起こっている飢餓の多くは世界企業と結託しIMF、世界銀行が貧乏な国の愚かな指導者を騙して借金を負わせた結果
07/10/14 切り裂きジャックの正体は英王室
07/10/15 9.11陰謀論
07/11/27 ロックフェラー・ロスチャイルドグループに人類は飼われている
(以下、似たような陰謀論があまりにも多いため、ここからは同様の陰謀論は省略します)
08/07/16 二酸化炭素問題は、先進国が発展途上国をつき離すために考えついたトリックである
09/04/01 「CIAが統一教会に指図している。統一教会の上層部が自民党議員のところに居る統一教会の若い連中を動かしている」なる話を人から伺ったという記事
09/11/07 インフルエンザ陰謀論
09/11/08 (問題の記事)
09/11/09 (「神の領域」)

 リストを見ただけでうんざりしてくるのが普通の反応でしょうが、もう少しだけお付き合いを願います。私も記事を読んでいて、いい加減に頭がどうにかなりそうな感覚に襲われました。このリストには載せていないものも多くありますが、先に述べた新聞社とのケンカであったり、他人に対する名指しの批判であったり、国民の自由や民主主義の意義を否定してみたり、女性人権の向上は米金融会社の陰謀であると意味の分からないことを主張してみたりと、本当にひどい内容です。
 この主張者がインターネットの片隅で、このような宇宙語を書き散らしているだけなら、まだ問題はありません。せいぜい検索でたどり着いた人から冷笑を浴びるだけでしょう。しかしながら、この人はあろうことか一自治体の市長なのです。
 以下、特にひどいのではないかと見られるもの、認識があまりにも稚拙なもの、下手をすると犯罪に該当しかねないものを、いくつか引用しておきます。全文を引用するわけにはいきませんので、疑念のある方は例によって元記事をご参照ください。
(前略)

 2、世界中でテロを行い、少数民族に軍事訓練をし、武器を与え、反政府勢力を養成してアメリカのための内戦を仕組んできた。

 3、北朝鮮を養う一方、韓国、日本に軍隊を置いている。(北朝鮮こそアメリカの最協力国である。)

 4、世界中のマスメディアを手下にしている。とりわけ日本はひどい。
  国民は完全に洗脳され、平和はアメリカのおかげさまと勘違いさせられている。

(中略)

もはや日本は独立国ではない、地球完全破壊を目指すユダヤアメリカの完璧な属国である。無知な国民は脳みそ、そして弱気な心臓まで乗っ取られている。
テレビ、新聞、役所広報で麻痺させられた者には、言うだけ無駄かもしれないが。

「2006/11/04 (土) 守られている?支配してもらっているんだよ。!」より引用
 意味不明としか言いようがありません。「テレビ、新聞、役所広報で麻痺させられた者には、言うだけ無駄かもしれないが」だそうですが、自分の考えに陶酔している人間の方が何倍もたちが悪いようです。内容が内容ですから、これに関して詳しく述べる必要はないでしょう。
2004年11月14日
04/10 ノーベル平和賞のアフリカ女性のエイズ発言
AFP
 ノーベル平和賞を受賞した最初のアフリカ人女性となった、ケニアのエコロジスト、ワンガリ・マタィは、「エイズウイルスは、一般に言われているように、猿の病気を起源としているのではなく、大量殺人のために、人工的に作り出された生物的物質である」と発言した。

 エイズで利益をあげているのは製薬会社だ。
アフリカのダイヤ、鉱物資源で利益をあげているアメリカ企業がある事も忘れてはならない。
また、コンピューターのウィルスを作っているのはウィルス対策ソフト会社とも言われている。
 こういった関係は誰にも止められない。ヤクザや麻薬組織のCIAがからめば(大抵からむ)薄っぺらな正義感など糞の役にも立たない。

「2007/01/07 (日) 世界の読み方」より引用
 よくある陰謀論の1つです。しかもエイズばかりか、コンピュータウイルスの陰謀論まで登場する高度さです(コンピュータウイルス陰謀論は別の記事でも述べられており、そちらでは「言われている」などという表現ではなく、確定的表現がされています。「これは、例えば警察にスピード計測器(ネズミ捕り)を販売している所が同時にネズミ捕り探知機を作る。とか、コンピューターウイルス対策ソフトを作っているところがウイルスも作るというのにも似ている」2007/05/01 (火) 公然の秘密)。ちなみにワンガリ・マタィとは、「もったいない」で知られるマータイ氏のことです。こちらも内容が内容ですから、私からはあえて何も申し上げません。
 なお、マータイ氏は後にTimeマガジンの質問に対し、以下のような返答をしているそうです(大文字の部分が質問、小文字の部分がマータイ氏の返答)。
YOU'VE SAID AIDS IS A BIOLOGICAL WEAPON MANUFACTURED BY THE DEVELOPING WORLD TO WIPE OUT THE BLACK RACE.
do you still believe that? I have no idea who created aids and whether it is a biological agent or not. But I do know things like that don't come from the moon. I have always thought that it is important to tell people the truth, but I guess there is some truth that must not be too exposed.
 他人の名誉を侵害する、誹謗中傷的な記事もあります。
 日本の天皇家は古代からただひとつの家系がつながってきた。これは世界に類を見ない。また昭和天皇は敗戦の時にマッカーサーに対して、「全ての私財と自分の命をも放棄する。国民を救って欲しい。」と言い、マッカーサーはこれに感動したと学校では習ってきた。

 ところがこれらは全くの創作のおとぎ話であった。私達は米軍の策略にまんまと騙されてきたのだ。
 そもそも孝明天皇は伊藤博文から暗殺された。伊藤はその子も殺した上に自分の手下、大室寅之助にすり替えた。これが明治天皇の正体だ。今の天皇家はまさしくどこの馬の骨ともわからない家系である。 また、昭和天皇が終戦時に国民を配慮した気配は全くない。ひたすら私財の保全にだけ心血を注いだ。それを米軍は日本支配の道具として位置づけることで国民の洗脳に成功した。
結局、学校教育は米軍の指図による創作だ。さらに右翼などは天皇システムを保護する事で米軍の日本支配に貢献してきたのだ。見事な策略と言うほかは無い。

(中略)

天皇一族によりだまされ「売春婦として欧米に販売された」
日本人女性の数は数十万人。

大部分は健全な家庭に育った若い女性達であり、天皇は
「健全な女性を売春婦」として「売却」する事で、欧米の
売春業者から女性1人あたり数千円、当時普通の会社員で
あれば10数年分の給与を手に入れていた。

その金額が数十万人分=莫大な資金がこの天皇一族の
サギ行為、女性の人身売買により天皇一族に転がり込んだ。

その資金の一部は戦争のための兵器購入に当てられたが、
大部分は天皇の「個人財産」として「蓄財」された。

(中略)

天皇は、1940年代初頭からスイス銀行に少しずつ蓄財を
「移し」始めるが、ヨーロッパにおいてナチス・ヒトラーが
虐殺したユダヤ人から奪った貴金属を管理していたのも
スイス銀行であった。

天皇はヒトラーに請願し、ナチス・ヒトラーの口座の中に
「天皇裕仁」のセクションを作ってもらい、そこに天皇一族
の蓄財を隠していた。

天皇とヒトラーはスイス銀行の秘密口座を「共有」する略奪
ビジネスのパートナーであり、ナチスと天皇は一体であった。
(アダム・レボー 「ヒトラーの秘密銀行」 
ベストセラーズ・・また濱田政彦「神々の軍隊」 三五館)。

(中略)

日本人女性をだまし、売春婦として米国に「売却」する天皇
の売春ビジネス=移民を米国が禁止した、それに憤慨激怒し
米国と戦争を始めたと天皇自身が独白しているのである。

天皇一族は神でも「象徴」でも無く、
人間のクズの集団である。

「2007/06/07 (木) 天皇について考える」5記事より引用
 私はそもそも天皇制自体の必要性に疑問を持っており、廃止論について否定する考えは全くありませんし、また私自身の考えがどうであれ、あらゆる意見は意見として受け入れられなくてはなりません。ゆえに、仮に氏が理路整然と廃止論を唱えただけであれば、特に問題にすべきではありません。
 ところが、この記事では無根拠のデマや誹謗中傷が飛び交っており、ただ単に名誉を毀損するだけの記事と成り果てています。非常に下劣なデマによって他人の名誉を毀損する行為は、絶対に許されるものではありません。もしデマでないというなら、それを信じるに足る証拠の提示が必要です。
 これでは単に、天皇家に対する悪口雑言を書き立てているだけです。全く根拠のない、しかも大変悪辣なデマによって他人の名誉を貶めるなど、人間として恥ずかしくないのでしょうか。
中国では警察関係組織が逮捕した人間の臓器を販売して利益をあげている。
地球上にはカネの為に何でもやる種類の者たちが本当に居る、そしてそのカネを背景に政治家や会社社長など指導的立場を獲得している。

飲血、食人など、彼らの一部がやる事を見ればその目的はカネの為ばかりではない。彼らは極めて特異な衝動を持っている。

 「自由からの逃走」などを著した心理学者エーリッヒフロムが「人間の死に異常な喜びを感じる種類の人間が存在する。このような者が社会的地位を獲得しないように心理テストを課すべき」と提唱したことがある。
 この提案は無視された。結果、この世はある種の人格異常者達が操作しているようだ。

高級ステーキ用人間の肉 (以下オルタナティブ通信より)
成田空港等でも時々見かける
奇妙な外国人の子供の集団がある。

(中略)

この子供達は東南アジア、あるいは中国の雲南省まで
「運ばれて行く」産地直送の「荷物」である。

人体をバラバラに解体し、臓器移植用の臓器として
冷蔵空輸するのは極めて難しい。

しかも非合法な内臓売買なら、
人体を解体空輸する事は不可能に近い。
そこで海外旅行を装って子供を「生きたまま」産地直送する。

子供は現地に着くと手足を縛られ腹部をメスで切り裂かれ、
全て内臓を取り出され、待ち構えていた病気の金持ち達
(ほとんどが多国籍企業の経営者達)に臓器移植される。

もちろん子供は、その場で苦しみながら死ぬ。
子供に麻酔などかけない。
金儲けが目的なので麻酔のコスト等かけない。

(中略)

臓器移植に適した年齢以前に「売られた」子供を「適齢期」
まで「飼育」する、臓器移植用の子供の「家畜小屋」もある。

中南米ではキリスト教カトリック教会が
その「家畜小屋」であるケースが多い。

子供を育てられない貧困層が、カトリック教会に
子供を預けたり捨てて行くからだ。

米国ではネバダ州ラスベガス近くに複数の家畜小屋がある。
専門の飼育係=ブリーダーもいる。
アメリカ陸軍が関係する砂漠の地下家畜小屋もある。

こうした家畜小屋では、米軍が人間の子供と豚の遺伝子を
結合させ、遺伝子工学で「人間豚」を「生産」している。

レストランの高級ステーキ用に人間豚の肉は味が良く、
非常に高値で「販売」される。

これは食肉ではなくほぼ人間の肉だが、
高級レストランでは牛肉として出される。

「2007/07/10 (火) 人格異常者達が支配する地球」2記事より引用
 陰謀論はついにカニバリズムにまで達してしまいました。いい加減付き合いきれませんので、コメントは差し控えます。
(前略)

人類が別の種に飼われているという視点だ。人がミツバチを巣ごと飼う様に人類を丸ごと飼育している存在があるという見方だ。

 世界のお金システムを掌握しているのがロックフェラー・ロスチャイルドグループである事を私達は知っている。彼等が戦争を作ってきたこともわかっている。世界の人口を1/3にする計画を実行している事も判明した。

 いわゆる先進国では彼等の思惑どうりに自己規制する人間ばかりの社会になっている。

 このように人類を家畜のごとく扱う世界の支配者層には特別な遺伝子があると見ることができる。

わたしはロックフェラーグループが遺伝子収集の目的で日本人の女性を探しているという話を増田俊男氏から聞いた。彼は人工的精神操作まで受けているロックフェラーの手先であり、その世界の事に詳しい。口が軽いので親分の秘密まで時々漏らしてしまう。

「2007/11/27 (火) 合法的蓄財の手口」より引用
 読めば読むほど意味が分からなくなってきます。私は残念ながら未読なのですが、「ドグラ・マグラ」を読むとこのような感覚に陥るのでしょうか。私がこれらの記事を読んでも全く意味が分からないのは、氏に言わせれば「○○だから」なのでしょう。
 氏の精神については、以下の記事で少しは理解できるかもしれません。
Skeptics Society(団体名:懐疑的な社会)はコンクリート(凝り固まった)精神のフォーラム(公開討論の場)であり、「科学的な懐疑主義を普及して、疑似科学や迷信、不合理な考えなどが広まることに対抗しよう」という目的がある。彼らと話しをするのは、壁と話をしているようなものだ。

一般的には懐疑的であることはよい事だといわれるが、そんなことはないだろう。疑問を持ち調査することはよいことだが、それが、懐疑的であることと同じ意味ではないだろう。懐疑論者というものは固定した場所に立っていて、すべての事実が反対になるようにフィルタをかける。

彼らの方法は、いつも、他の説明などを探すことで、どんなにいまいましくばかげた説明でもおかまいなしだ。他の説明を見つけることで、自分達の固定的な立場を脅かすものを取り除く。そのようにして、自分達の固定的な立場を守る。自分達の信念を守る。これこそが、訓練の意味である。見つかった説明が妥当なものでないとしても、それを調査する必要は全くないのだ。何かが見つかりさえすれば、自分の認識を守るためにはそれで充分だ。

Skeptics Societyについての次の行をもう一度見てみよう。「科学的な懐疑主義を普及して、疑似科学や迷信、不合理な考えなどが広まることに対抗」
誰が疑似科学や迷信、不合理な考えであることを決めるのだろうか?彼らが、固定的な信念で決める。そういうことだ。多くのSkeptics Societyの人たちに会ったが、ほとんどが、自分達が奴隷のように崇拝する規範とは異なっていることを却下する方法を見つけることに一生懸命な人たちだった。
 以上デビッドアイクより

私もこのような人間と話をしたことがある。こういった人は何を思考のより所にしているのか何かわからないが、理性とは程遠い特別な信仰を持っているかのように見える。 例えば科学的社会主義者

「2007/05/02 (水) 科学的懐疑論者」より引用
 懐疑精神を失うと、このような人間になってしまうことが良く分かります。竹原氏は少なくとも市長の器ではないでしょう。氏は「ブログ市長」などと呼ばれているようですが、確かにこのブログのひどさは他と一線を画しています。
 氏が市長に選ばれていることについて、一部には市民の見識を批判する意見がありましたが、私はその批判は行き過ぎではないかと考えていました。しかし、このブログを読んで認識を改めました。市民のうちどれほどが実際にこのブログを読んでいるのかは分かりませんが、このような人物が市長に選ばれるとあっては、選んだ人の見識にまで話が及んでも仕方がありません。
 最後に、「さるさる日記 - 住民至上主義」は

http://www5.diary.ne.jp/user/521727/

 以上のURLより閲覧できますが、もしご覧になるのであれば、精神を強く持って閲覧されることをおすすめします。文章に説得力はほとんどなく、信じ込んでしまうことはないはずですが、相当量の精神力を消耗する恐れがあります。

※2009/12/24 追記
 問題となった記事(2009/11/08 医師不足の原因は医師会)に対しては、12/18に問題部分が切り落とされる修正が行われました。ただし、その後の「神の領域」やその他の記事はそのままとなっており、相変わらず「腐った枝は刈り取らなければならない」と発言するなど、考えを改めた様子は見られません。
 また、12/23には天皇への誹謗中傷記事(2007/06/07 天皇について考える)が修正されていることが確認されましたが、今のところ暫定的な修正である可能性は否定できないものの、その修正の内容は「天皇」や「天皇一族」などの文字を空白に置き換えただけというすさまじいもので、「検索に引っかからないようにしただけではないか」と勘ぐられても仕方がありません。参考までに、以下に修正版の一部を引用しておきます。
    によりだまされ「売春婦として欧米に販売された」
日本人女性の数は数十万人。

大部分は健全な家庭に育った若い女性達であり、  は
「健全な女性を売春婦」として「売却」する事で、欧米の
売春業者から女性1人あたり数千円、当時普通の会社員で
あれば10数年分の給与を手に入れていた。

その金額が数十万人分=莫大な資金がこの    の
サギ行為、女性の人身売買により    に転がり込んだ。

その資金の一部は戦争のための兵器購入に当てられたが、
大部分は  「個人財産」として「蓄財」された。

     自分の金儲けのために、健全な若い日本人女性を
だまし、売春婦として欧米に「売却」して来た。
 つくづく氏の行動は意味不明です。

 GlassFish v3の目玉として、アノテーションによってweb.xmlを書く必要のなくなったServlet 3.0、application.xmlを書かずにwarに含められるようになったEJB 3.1の他、やはりアノテーションによってfaces-config.xmlを書く必要のなくなったJSF 2.0があります。
 初めてJSFに触れた時の衝撃は、今でも忘れられません。当時はまだJSF 2.0など影も形もなかった時代でしたが、フォームで送信ボタンを押した時と、Enterキーを押した時とでは挙動が違うというおきて破りの仕様、否が応でも自動生成されるJavaScriptまみれの事故現場のようなコード、内部のデータを表示なり使用する際には#{...}などと記述するだけ、と見せかけて実は色々手続きが必要という、効率面で他の言語を大幅に凌駕した記法など、数え切れないほどの衝撃を与えてくれました。中でも最も衝撃的であったのは、何を置いてもXMLの存在です。あれを追加するにもXML、これを使用するにもXMLと、モデル・ビュー・コントロールの3つの実装から成り立つ古いモデルに対し、XMLという新機軸を加えたJSFの衝撃には、すさまじいものがありました。MVCの中央に位置するこのXMLなる存在は、まさにドラムブレーキのブレーキシューが広がるかのように開発者の勢いを停止させ、車輪を一歩も前に進ませないようにするには、十分な力を持っていました。
 GlassFish自体のAdminコンソールもJSFで作られており、ログを見ようとすれば無限ループに陥り、デプロイやアンデプロイを行えば例外を投げ、ログインして操作をしようとすると叩き出されてログイン画面に飛ばされ、時には一旦ログアウトして入りなおさなければ、必ずデプロイやリデプロイが失敗する状況に陥るなど、JSFはまさにGlassFishをピラニアたらしめるほど恐るべき能力を持っています。
 ともかく、JSF 1.xはXMLの煩雑さが悩みの種でしたが、JSF 2.0ではこの状況に変化が訪れました。EJBからのEoDの流れに基づき、ようやくこのいまいましいXMLを極力排することになったのです。また、あれだけ大々的に騒がれていながら、使ってみれば邪魔、開発すれば楽しくない、しかもセキュリティ上の問題を発生させる可能性もあるといった具合に、まさに3拍子そろった10年に1度の恐るべき技術であるAjaxをサポートしているというのですから、その素晴らしさたるや筆舌に尽くしがたいものがあります。これが普及すれば、きっと世の中の多くのブラウザで、JavaScript機能がOFFにされるという大変革が発生するでしょう。
 ちなみに、本筋とは全く関係ありませんが、GlassFishが作られたそうです。そういえば、GlassFishのロゴには骨らしきものは見えますが、内臓が見えないのはなぜでしょう。
 うろこが透明で、体内を生きたまま観察できる金魚を、三重大と名古屋大の共同研究チームが開発した。
 金魚は最大で約1キロ・グラムまで成長、血液の成分や、内臓の変化の観察に適するという。9日、横浜市で開かれる日本分子生物学会で発表する。

(YOMIURI ONLINE 2009/12/09)
 それではひとまず、単純なプログラムを作成して動かしてみます。JSF 2.0に対応していないServletコンテナではライブラリが必要ですが、ピラニアもといGlassFish v3には最初から入っているため、新しく入手する必要はありません。最低限ManagedBeanとweb.xmlと適当なXHTMLファイルを記述し、デプロイすれば良いようです。
/WEB-INF
 /classes
  /com
   /yamicha
    /jsf20
     PageForwardBean.java
 web.xml
forward.xhtml
success.xhtml
 ファイルは以上のように設置しました。見ての通りですが、WEB-INF内にfaces-config.xmlを置く必要はありません。どうしても設置したいのであれば、以下のような空のXMLを置くだけです。
<?xml version="1.0"?>
<faces-config xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee" version="2.0">
</faces-config>
 2つのXHTMLファイル中、forward.xhtmlは次のページに移動するためのボタンを表示し、success.xhtmlがその移動先となります。
(forward.xhtml)
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
	"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
	xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html">

<h:head>
	<title>JSF 2.0 Sample</title>
</h:head>

<h:body>
	<b>JSF 2.0 Sample</b>

	<h:form>
		<fieldset>
			<h:commandButton value="Forward" 
				action="#{pageForwardBean.content}"/>
		</fieldset>
	</h:form>
</h:body>

</html>

(success.xhtml)
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
	"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
	xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html">

<h:head>
	<title>JSF 2.0 Sample</title>
</h:head>

<h:body>
#{pageForwardBean.message}
</h:body>

</html>
 pageForwardBeanの実装は以下の通りです。
// WEB-INF\classes\com\yamicha\jsf20\PageForwardBean.java
package com.yamicha.jsf20;

import javax.faces.bean.*;

@ManagedBean public class PageForwardBean{
	public String content(){
		return "success";
	}
	public String getMessage(){
		return "Hello JSF 2.0";
	}
}
 アノテーションのおかげで、PageForwardBean.javaがManagedBeanであるらしいことが一目で分かります。もはや人間の理解を超えており、現実離れしていたXMLによる管理とは大違いです。
 web.xmlでは、JSFのクラスを指定したり、JSFに用いるURLのパターンを指定しています。以下では"/faces/*"と"*.jsf"の2通りを指定していますが、"/faces/*"はいわゆる懐古主義で、実際には"*.jsf"のみでも問題なく動作しました(当然ながら、その場合は"/faces/(ファイル名).xhtml"のURLを使っての表示はできません)。ブラウザなどで"(ファイル名).jsf"を読み込もうとすると、"(ファイル名).xhtml"が処理されて表示される仕組みのようです。
<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>

<web-app>
  <context-param>
    <param-name>javax.faces.PROJECT_STAGE</param-name>
    <param-value>Development</param-value>
  </context-param>

  <display-name>JSF 2.0 Servlet</display-name>
  <description>JSF 2.0 Sample Servlet</description>

  <servlet>
    <servlet-name>jsf20servlet</servlet-name>
    <servlet-class>javax.faces.webapp.FacesServlet</servlet-class>
    <load-on-startup>1</load-on-startup>
  </servlet>

  <servlet-mapping>
    <servlet-name>jsf20servlet</servlet-name>
    <url-pattern>*.jsf</url-pattern>
    <url-pattern>/faces/*</url-pattern>
  </servlet-mapping>

  <welcome-file-list>
    <welcome-file>forward.jsf</welcome-file>
  </welcome-file-list>
</web-app>
 後はブラウザからアクセスしてみて、見事に動作すれば成功です。いまいましいfaces-config.xmlがなくなり、しかもJSPを書く必要もなくなったため、かなりスムーズに開発ができそうです。

 この通り、デフォルト値でも問題なく動作はするのですが、もう少しアノテーションを掘り下げてみます。
 JSFのAPIドキュメントを見る限り、@ManagedBeanではname要素で任意の名前をつけられるようです。一方、個々のプロパティに対して使用するのは@ManagedPropertyではないかと推測できるのですが、getter/setterにも付加できるPersistence APIの@Columnなどと違い、フィールドにしか付加できない指定がなされています。ただし、name要素によってプロパティ名を指定することはできる模様です。これがfaces-config.xmlのmanaged-propertyに該当するのであれば、フィールドよりもgetter/setterメソッドにこそ付加できてよさそうなものですが、いかなる使用感となっているのでしょうか。
 試してみなくては何ともいえませんので、実際に使用してみました。
/WEB-INF
 /classes
  /com
   /yamicha
    /jsf20
     MessageHolderBean.java
     MessageBean.java
 (web.xml)
(適当な XHTML ファイル)
 web.xml及びXHTMLは適当に書くとして、Javaソースファイルは以下のように記述しました。
// MessageHolderBean.java
package com.yamicha.jsf20;

import javax.faces.bean.*;

@ManagedBean public class MessageHolderBean{
	@ManagedProperty(value="#{msg}" , name="message")
		private MessageBean m;

	public MessageBean getMessage(){
		return m;
	}
	public void setMessage(MessageBean m){
		this.m = m;
	}
}

// MessageBean.java
package com.yamicha.jsf20;

import javax.faces.bean.*;

@ManagedBean(name="msg")
	public class MessageBean{
	public String getContent(){
		return "I am MessageBean";
	}
}
 EJBのDIではsetterのないprivateフィールドにも注入を行ってくれるのですが、試しに上記のコードでsetterを省いてみると、平気で例外を投げてきました。簡単に調べてみたところ、setterが必要であると書かれていましたので、最低限setterは作成しなくてはならないようです。
 用意ができたら、後はXHTMLなり何なりを使って、友人の友人にアクセスしてみるだけです。
#{messageHolderBean.message.content}
 これでメッセージが表示されれば成功です。setter経由でフィールドにアクセスするのであれば、最初からメソッドに付加してもよさそうなものですが、getter/setterを自動生成するIDEをにらんでの仕様でしょうか。
 どうにも気になりますので、MessageHolderBean.javaを以下のような少し意地悪なコードに書き換えてみました。
package com.yamicha.jsf20;

import javax.faces.bean.*;

@ManagedBean public class MessageHolderBean{
	@ManagedProperty(value="#{msg}" , name="message")
		private MessageBean dummy = null;
	private MessageBean m;

	public MessageBean getMessage(){
		return m;
	}
	public void setMessage(MessageBean m){
		this.m = m;
	}
}
 結果、何の問題もなく動いてしまいました。しかもdummyはnullのままで、mに対してデータが格納されています。なかなか面白い光景です。
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流行語仕分け
2009/12/03(Thu)05:27:24
 毎年恒例の自称・流行語大賞が発表されました。政権交代が実現しただけに、今年の流行語には政治的なものが多く選ばれていますが、流行しているどころか流行語大賞のノミネートで初めて知った言葉も混在しており、いつものことながら選定基準は不明瞭です。
 以下、トップ10に選ばれたワードです。

政権交代(大賞)
 明らかに流行していない言葉すら「流行語」にされてしまう本企画の中では、かなりまともな選定といえそうです。2008年度など、聞いたこともなかった言葉が大賞に選ばれてしまう有様でしたので、世相の分析などできようはずもありませんでしたが、今年はひとまず無難な選択に収まったようです。
 今後の日本が目指すべきは、政権交代が「流行語」ではなく「日常語」となる状態です。政権交代のある政治が実現すれば、政治に競争原理が機能し、与野党ともに死力を尽くすようになりますので、日本の状況は間違いなく好転します。
 ただ、これから民主党と政権を争わなくてはならないはずの自民党は、文民統制を踏みにじった田母神氏を擁立しようとしたり、敗戦の責任を党名に押し付けようとする体たらくです。一刻も早くくだらない人気取り体質を捨て去り、国民の知性を愚弄するのをやめ、民主党と政権を争う準備を整えるべきでしょう。

こども店長
 失礼ながら、ノミネート時に初めて目にした言葉ですので、コメントのしようがありません。どうやら自動車のCMに関する言葉のようですが、私はテレビを全く見ないため、必然的に目にする機会もありません。
 それより問題は、本当に「こども店長」なる言葉が「流行語」であるのかどうかです。人々の記憶に残る上手いCMというものはあるはずですが、それはあくまで「効果的なCM」であって流行語ではありません。これが流行語であるというなら、それなりに言葉が流行していなければならないはずですが、一体誰が、いつ、どこで、「こども店長」なる言葉を使用したのでしょうか。

事業仕分け
 偽装献金など鳩山氏の資質に帰する問題はともかく、民主党はかなりよくやっています。事業仕分けをめぐっては、早くも様々な批判が飛び交っているようですが、今まで誰もできなかったことを行おうとしているのですから、そう簡単に満点が取れるわけがないのです。民主党の立場・状況を考えた上で実績を判断すれば、今のところは及第点レベルです。
 それでは、なぜ今まで自民党はそれをしようとしなかったのでしょうか。また、なぜ民主党はこれほどまでに批判を浴びるのでしょうか。要するに、事業自体が利権化しているのです。いかなる事業にしても、削減すれば誰かが利益を失うのは避けようがなく、ゆえに反対意見が出てきます。その構図はコンクリートのそれと全く変わりません。
 ところで、仕分けに対する民主党批判を見ていると、どうも以下の3つに分類できるような気がしてなりません。

1.廃止される可能性がある事業について、これを廃止するのは日本のためにならないと本気で考えている人による廃止への批判、あるいは廃止すべきでないという要望。
2.事業が廃止されると利権を失うので、「事業が廃止されると日本のためにならない」なる言い分を隠れ蓑とした、利権を守るための批判。
3.とにかく民主党を攻撃したいがために、「廃止は日本のためにならない」ことを理由として持ち出した批判。

 2と3のような人間がいるせいで、1のようなまじめな批判が埋もれてしまうのです。これでは廃止すべき事業が残り、廃止してはいけない事業が廃止される可能性すら生じます。
 それにしても、つくづく民主党は大変でしょう。いかなる事業を廃止しようとしても、必ず誰かしら「廃止すると日本が滅びる」などと言ってくるのですから。

新型インフルエンザ
 日本人はどうしてここまでお祭りが好きなのでしょうか。正しい知識を身につけ、正しく危険に備えるのであれば構いませんが、実際には「あるある」の納豆騒動の再来に他なりません。私がこのお祭り騒ぎに抱く懸念については、以前の記事にまとめてありますので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。
 ところで、マスコミはインフルエンザに「インフル」などという珍妙な略語を当てているようですが、一体何のつもりなのでしょうか。文字数の面で都合が悪いのであれば、「流感」という言葉がすでに存在します。また、外国では「Flu」の略称が使用されています。なぜ「インフル」なる言葉を作る必要があるのか疑問です。

草食男子
 私はこの言葉だけは絶対に許容しません。絶対にあってはならない言葉なのです。
 一部には「この言葉は男性差別である」との意見も存在し、その意味でも不適切な言葉であるのは確かですが、実際には「男性差別」程度ならまだかわいいものであると言わなければなりません。
 まず「草食(系)男子」とはいかなる意味の言葉なのでしょうか。Wikipediaの草食系男子の項目には、次のようにあります。
草食系男子の定義は論者によって異なる。深澤は「草食男子」を「恋愛やセックスに『縁がない』わけではないのに『積極的』ではない、『肉』欲に淡々とした『草食男子』」と定義した。森岡は「草食系男子」を「新世代の優しい男性のことで、異性をがつがつと求める肉食系ではない。異性と肩を並べて優しく草を食べることを願う草食系の男性のこと」と定義した。牛窪の定義は深澤の『平成男子図鑑』の論旨とほぼ同様。森岡はその後「草食系男子とは、心が優しく、男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと」と再定義した。
 いずれの論者の見解でも、「肉食」すなわち「肉欲」の対義語として、「草食」の言葉を当てているらしいことが分かります。
 上記引用に出てくる深澤氏は、日経ビジネスオンラインにてこのような記事を書いています。はっきり言って引用することすらはばかられる内容なのですが、仕方がないので引用しておきます。
 かつては、合宿や飲み会などで、若い男女が雑魚寝すると、部屋の端っこのほうで、もぞもぞとなにかしようとしたり、している人たちがいたものです。
 これに対して、今の「雑魚寝男子」にとって、雑魚寝は文字通りの「雑魚寝」。
 男子と女子が隣同士で寝て、肩を貸したり腕まくらをしても、そのまま2人でなにもなく眠る。「オマエも疲れてるだろ。寝ろよ」「うん、おやすみ♪」といった感じです。
 あるいは、体調を崩していたり、失恋などで精神的に弱っている女子のもとへ、「今日オレ添い寝しにいってやろうか?」と現れる「添い寝男子」。
 かつては、そんなことを言ったって、男子が女子の家に来れば、なにかしようと画策したのが当たり前でした。
 しかし「添い寝男子」は本気で「添い寝」します。そして、夜が明ければ「じゃあな、また具合が悪くなれば呼べよ〜」と涼しい顔で去っていきます。
 この記事中、及びWikipediaの当該記事でも「セクハラ」の概念について言及されていますが、実際問題としてこの状況で関係を迫ったり持ったりする行為は、強姦罪などわいせつ、姦淫及び重婚の罪に問われかねない、犯罪に該当する恐れのある行為です。
 性犯罪といえば、見知らぬ人間による通り魔的な犯行を連想しがちですが、実際には顔見知りによる犯行がかなり多いことはあまり知られていないようです。また、第176条〜第178条の罪は親告罪と定められており、告訴がなければ公訴を提起することができません。見知らぬ人間が加害者の場合に比べ、顔見知りが加害者の場合は被害者のためらいも大きいと考えるのが自然ですので、顔見知りによる犯行は予想以上に多いと想像できます。
 さらに、性犯罪の被害者は特に自分を責める傾向にあります。客観的に見れば明らかに強制わいせつや強姦に当たるような被害を受けていても、「自分はそんなつもりではなかったが、客観的には合意があったとみなされるかもしれない」「自分が誤解を招くような行動を取ったのが悪かった」などと考え込み、結果的に被害を黙認してしまうようなケースも多いのではないでしょうか。
 ここまで書けば、「草食系男子」なる言葉が何を意味するかがお分かりいただけるでしょう。この言葉は、性犯罪を起こさず、法を遵守する意思を持った、模範的かつ健全な男性を揶揄する言葉なのです。まるで性犯罪を起こさないのが異常と言わんばかりの言葉を、私は容認するわけにはいきません。
 性犯罪は被害者の人格を無視した大変卑劣な犯罪で、被害者は多大な苦痛を強いられます。ところが、「性犯罪は許されざるものだ」という至極当然のはずの主張が存在する他方では、この「草食系男子」のように、性犯罪を起こさないような模範的な男性を揶揄する言葉が生じてしまっているのです。最近でこそ性犯罪は重く評価され、重く裁かれるようになってきましたが、それも被害者や関係者の方々が少しずつ状況を変えてきた結果に他なりません。最近では、実名で本を書いたりといった、勇気ある被害者の方もおられます。それに比べて、この「草食系」なる言葉を考えた人間は、どの面下げて被害者らに顔向けする気なのでしょうか。
 ここまで読んでもなお、この言葉を使おうという意思のある方にお伺いします。もし今後、私が性犯罪加害者と対話する機会があったとします。そこで加害者は、私に「相手も喜んでいる」「自分は悪くない」「捕まったのは運が悪かった」などと悪びれもせずに言ってきたとします。もし日本社会が、性犯罪を起こさない模範的な男性を「草食系」などと揶揄・中傷するような価値観と化してしまっていたら、私はこの加害者に一体どのように反論すれば良いのでしょうか。ここのコメント欄に書いていただいて構いませんので、どうかご教授ください。
 なお、この言葉の性差別的な側面からの問題点については、ノミネート語の「弁当男子」の項に書いていますので、そちらをご参照ください。

脱官僚
 こちらも政権交代に関する言葉です。それにしても、昨年までの選定の傾向からして、同じ事象に関する言葉を複数個はトップ10に入れないという不文律があるように感じたのですが、今年は政権交代、事業仕分け、そして脱官僚の3ワードも選ばれています。それだけ政権交代のインパクトが大きかったとも取れますが、いい加減にくどい印象です。

派遣切り
 去年に続いて今年もランクインした貧困ワードです。派遣会社の側は「イメージがよくないので、派遣切りと言わないで」と必死になっていたようですが、皮肉なことに流行語に選ばれてしまいました。流行語大賞に必要なのは、ノミネート時に初めて知るようなタレントの変な言葉などよりも、このような反骨精神ではないでしょうか。

ファストファッション
 こちらも聞いたことがない言葉ですので、コメントは差し控えます。

ぼやき
 野村監督もずいぶんな扱いを受けているようですが、私は残念ながら野球やスポーツ全般に詳しくなく、野球絡みで知っていることといえば、せいぜい読売の噴飯社説「超高額所得者のスト」程度ですので、コメントは差し控えます。

歴女
 「女」をつければウリになる、という安易な発想はもう捨てるべきです。なぜ女性が歴史を愛好することが特別視されるのか、私には全く理解できません。そもそも、言葉として使われる場面が想像できないのですが、これは流行語なのでしょうか。

 以上がトップ10に選ばれた言葉です。流行語大賞に選ばれた言葉は翌年には完全に消えてなくなるジンクスがありますので、ひとまず「草食系男子」なる言葉の消滅を強く望みます。「政権交代」に関しては、交代を特別視する状況が消えてなくなれば何よりです。
 以下、トップ10に選ばれなかったノミネート語のうち、私が関心を持った一部のワードです。

ゼロゼロ物件
 貧困ワードの1つです。まともな物件もあるにはあるようですが、追い出し屋物件もあるようです。いわゆる「貧困ビジネス」の1つです。

のりピーショック
 実は私、この「のりピー」という人をほとんど知らなかったのですが、ともかく薬物に関しては厳しい態度で臨まなくてはなりません。芸能人など有名な人間が薬物に手を出したとなれば、それが多くの青少年らに悪影響を及ぼすかもしれません。

婚活
 この手の言葉に踊らされる人間が、悪質な結婚相談所に引っかかったり、結婚詐欺に引っかかったりします。詐欺師はいつでも一枚上手のようです。それにしても、この言葉に踊らされている人々は、これも納豆問題の延長であると気づかないのでしょうか。

エコポイント
 正直に申し上げて、私はこの手の対策が大嫌いです。燃費が良くて環境にやさしいなどと理由付けがされていますが、何らかの物品を作るのには大量の環境負荷を必要とし、廃棄するのにもまた大量の環境負荷を必要とするのです。それを、買い換えれば環境負荷が下がるように見せかけるとは、あまりにもレベルが低いと言わざるを得ません。「エゴポイント」「エコ(ひいき)ポイント」「エコ(ノミー)ポイント」などの皮肉が登場するのもうなずけます。

国営マンガ喫茶
 漫画好きの麻生氏も、漫画・アニメ業界に必要なのはマンガ喫茶ではないと理解してはいなかったようです。これらの業界を振興する施策は必要ですが、意味のない部分に費用をつぎ込んでも振興にはなりません。

定額給付金
 無賃残業合法化の際は、マスコミは「(残業代ゼロ法案)」とカッコをつけて表記していましたが、なぜこれに関しては「金配り」と注釈を入れないのでしょうか。この程度の注釈もしないようでは、政府が都合の良い名前をつければ、そのまま広報されてしまいます。この体たらくでは、そのうち「家庭だんらん法案」が登場しても、すんなり通ってしまいそうで恐ろしいです。

DNA鑑定
 有罪を示したのがDNAなら、無罪を示したのもまたDNAでした。一般に流行した言葉かどうかは分かりませんが、これは文句なしに2009年の注目語です。詳細は後述します。

カツマー
 流行語大賞のサイト曰く、「経済評論家で公認会計士の勝間和代を人生のロールモデルとし、努力を重ねて成功を目指す人たちのこと」だそうです。実は私、勝間氏なる人物が有名だとはつゆ知らず、その経済主張を読んで散々欠点を見つけてしまい、後から有名な人であったと分かりました。ゆえにあまり信用していません。ただ、私は反骨精神だけは旺盛な人間ですので、仮に氏が有名人であると知った後で主張を読んだとしても、やはり同じ結果となったでしょう。
 カツマーとされる方々も、知識と技術を蓄え、高みを目指すのは大変良いことです。しかしながら、勝間氏のしりを追い掛け回している暇があるのなら、その間に努力して知識を習得した方が建設的ではないでしょうか。アインシュタインやニュートン、あるいはケインズなどといった極めて有能な人でさえ、この世のすべてを知るには至りませんでした。ましてや、私のような凡人ならなおさらです。これらの偉人ほどに頭が良い人であれば、余裕で能力を蓄えつつ「カツマー」行為にも精を出すことができるのかもしれませんが、残念ながら私にそこまでの能力はありません。

弁当男子
オトメン
女子力
(草食系男子)
(歴女)
 これらはいずれも、実は女性差別語です。
 最も分かりやすいのが「弁当男子」です。男性が弁当を作ることを揶揄し、あるいは特別視するという意味がお分かりでしょうか。すなわち、男性が料理を作って弁当を詰めるのはイレギュラーである、つまり料理や弁当作りは女性がするものである、という意味を持っているのです。「男子厨房に入らず。女は料理係である」などという思想を言い換えただけの言葉なのですが、あまり批判を見かけないのは非常に不思議です。
 このような言葉を喜々として使う人には、人類社会の歴史上での女性の立場を学ぶことをおすすめしておきます。差別がないのが当たり前の世の中だからこそ、上記のような言葉を平然と使用できるのであって、実際のところ日本には敗戦まで女性には選挙権すらなかったのです。女性に選挙権のなかった時代には、この当たり前の権利を獲得しようと奔走した人までいたのですから、「草食系男子」「弁当男子」などと揶揄して喜んでいる現代とは何たる違いでしょうか。ましてや、現代でもなお制度上は存在しないはずの差別を「ガラスの天井」と呼んだりするのですから、公的に差別がまかり通っていた時代となれば、その状況たるや説明するまでもないでしょう。
 これが本当に日本の世相を反映した言葉であるのなら、大変残念です。

 上記以外でノミネート時に初めて知った言葉として、のり塩事件(知らなかったのはこの言葉であって、事件のあらまし自体は認識しています)、セクスィー部長、家電芸人、あると思います、こんなところ来とうはなかった、アシュラー、マー君神の子、侍ジャパン(WBCの日本チームの存在自体は知っていましたが、このような愛称があるとは知らず)、育成選手、トゥース、ノギャル(「シブヤ米」に関しては、新聞社サイトの経済・ビジネス欄かどこかで見た記憶あり)、ひな壇芸人、があります。今年のノミネートは割と政治・社会系統が多いためか、分からない言葉が例年より少ない印象です。

 以下、当サイトが選ぶ2009年流行語大賞です。

金配り
 自民党政権の行った最後のあがきで、「定額給付金」を自称していました。おそらく戦後の数々の政策の中でも、5本の指に入るほどの愚策です。もともとは公明党の主張する定額減税が原型でしたが、手続き上の問題などから現在の金配りとなり、しかも本当に配られてしまいました。ところが、金さえ施せば支持を得られると考えていた麻生氏の目論見に反し、麻生内閣は完全に支持を失ってしまい、衆院選の結果につながります。
 この選挙の結果は、金など配っても無駄であると政治家に知らしめた点で非常に重要なものといえます。もし自民党が勝利していたら、金さえ配れば国民は支持すると侮られるばかりか、選挙で立場が悪いと見るや金を配るような方法が常態化する恐れがありました。
 しかも、国民の多くは金配りを全く評価していないにもかかわらず、麻生氏はこれを実績として強調するという愚策に出てしまいました。間違った行為を行うばかりか、それを反省するのではなく自慢するようでは、負けるのは当然です。

麻生おろし
 日に日に敗色が濃くなっていく状況下で、自民党内を吹き荒れた大旋風でしたが、とにかく途中で舛添氏に交代しなかったことだけは、麻生内閣の功績といえるでしょう。ただ、首を挿げ替えるのではなく、最初から麻生氏などを総裁にしなければ、日本も自民党ももっとマシな道をたどっていたはずです。私は遅くとも福田氏との総裁選の時点で麻生氏の器を見限っており、麻生氏では無理と考えていましたが、案の定でした。知識も経験も乏しい私でも分かるのですから、海千山千の政治家であれば見抜けなければおかしいのです。
 ところで、麻生内閣に対するマスコミの姿勢が麻生おろしであるとして批判されたりしましたが、時に妥当な報道までもが批判にさらされたりもしていますので、それについていくつか書いておきます。
 麻生氏に関する報道のうち、無価値であると批判される代表格は、おそらく漢字の読み間違いについての報道でしょう。しかしながら、私はこの報道にある程度の価値があると考えています。ただ単に麻生氏をバカにして終わるだけなら確かに無価値な情報ですが、これは情報そのものが無価値なのではなく、情報をいかに評価するかの問題です。
 漢字の誤りの何が問題なのかは、一般に置き換えてみれば分かりやすくなります。仮に何らかのプレゼンテーションが行われたとして、その進行役がたびたび漢字を読み間違えたとしましょう。しかも、それは決して難読な漢字ではなく、小学校の漢字テストに出てきてもおかしくないようなものであるとします。これによってプレゼンテーションの印象を下げてしまうことはあり得ますし、担当者は叱責されてもおかしくありません。一般人であれば印象を下げたり叱責を受けたりしかねないところを、一国の総理がやった場合には「批判する方がおかしい」というのは、まず道理に合いません。
 さらに重要な点として、麻生氏は漢字が読めなければ批判を受け、支持の下落にもつながりかねないことを、最初の誤読の時点で認識していたはずです。ところが、そもそも麻生内閣が就任直後から予想以上に支持を集め切れていない状況もあって、さらなる支持下落が内閣どころか自民党にとっても死活問題であるのは明白にもかかわらず、それでも麻生氏は十数回と同じ過ちを繰り返しました。すなわち、危機管理能力が著しく欠如していると言わざるを得ません。一国の首相には高い危機管理能力が求められる以上、これでは不安を抱かれて当然です。無論、回避ができない問題であれば責めるわけにはいきませんが、実際には対策はかなり容易で、せいぜい前もって分からない漢字にルビを振っておいたり、時間的にルビを調べられない場合であっても、その場で原稿に一通り目を通し、分からない漢字は担当者に聞いておく程度の簡単な対策で、十分に防げる程度の問題なのです。
 その意味で、漢字を読めない報道には十分な理由があったと見るべきです。ただ、残念ながら問題の本質を十分に掘り下げたマスコミはほとんどなく、せいぜい麻生氏をバカにするのみで終わってしまいましたので、その点で批判を浴びるのはやむを得ないところでしょう。マスコミには「漢字を読めない報道など無意味ではないか?」という疑問や批判に対し、正しく返答する責任があったのです。
 また、バー通いやカップラーメン報道についても、意味はあったと見るべきです。麻生氏は「景気の麻生」を自認していましたが、国民に対する何らかの政策を実行する場合、それが福祉なり手当てなりの負担軽減策であるにせよ、増税や手当て廃止などの負担増加策であるにせよ、生活必需品の相場や貨幣の価値についてある程度正しく認識していなくては、効果的な手は打てません。正しい認識がないようでは、「およそ月○○円の負担増」であったり、「平均して年間○○円の負担減」といった文言から、一体どの程度の変化であるかを読み取るのは非常に困難です。
 したがって、これらの報道にはそれなりの意味があったとみなすべきですし、これらを判断材料にするのも妥当であるといえます。要は、これらの情報から「麻生氏は金持ちのおバカさんである」という意味のない結論を見出すか、「麻生氏は危機管理能力に問題があり、経済対策を有効に行えない恐れがある」という結論を見出すか、すなわち情報をいかに分析するかの違いなのです。
 余談ながら、本件について古代中国の次のような話を連想しました。古代中国に殷という王朝があり、殷の王である紂王の叔父には、箕子という大変有能な人物がいました。ある時、紂王が象牙の箸を作ったことを知り、箕子は恐れを抱きました。象牙の箸を使うようになると、器も玉で作ったものを用いるようになり、それに盛る料理も普通のものでは満足できなくなり、やがて身を滅ぼすであろうというのです。箕子は紂王をいさめるも聞き入れられず、最終的に箕子の予想は当たってしまい、殷は周の武王によって滅ぼされてしまいました。象牙の箸の一件など、まさに「どうでもいい」の一言で片付けられてしまいそうな事柄ですが、決してそれで片付けなかったがために、箕子は名政治家としてその名を残すに至りました。
 ただ、麻生氏と似たような発言を行った鳩山氏といい、世襲議員には麻生氏に類似した経済感覚の人も案外多いのかもしれません。そうであるなら、これは麻生氏のみの問題というより、世襲の問題点の1つであると考えて差し支えないでしょう。

DNA鑑定
 流行語大賞ではトップ10に選ばれませんでしたが、注目ワードであるのは間違いありません。流行語大賞は芸能関係の言葉を重く評価する傾向にあり、一方で私は芸能に全く興味がない反面、法や犯罪については強い関心があり、足利事件も冤罪の可能性がある事件として以前から頭の片隅に置いていましたので、流行語大賞においてトップ10に選ばれなかったのは仕方ないとしても、私にとっては最重要ワードの1つです。
 この事件で何より恐ろしいのは、DNAによる誤鑑定にしてもそうですが、まずは何といっても「自白」です。拷問的な取り調べにより、精神的に被疑者を屈服させたり、あるいは疲弊させて自白を取るなどといった行為が、平気でまかり通っているのです。そうして自白させられてしまうと、たとえ無実であっても被疑者は犯人にされてしまい、関係ない人に刑罰を与えるばかりか、真犯人は逃げおおせてしまいます
 現在ではDNA鑑定も進歩し、誤りの確率は天文学的な微少値となっていますが、だからといってDNA鑑定を盲信するのは間違いです。DNA鑑定の結果が「クロ」と出たとしても、そのDNAが捏造されていないとは誰に言えるのでしょうか。あるいは、本来なら全く証拠とはなり得ないものを鑑定した可能性はないのでしょうか。「同一の可能性が高い」とは良く用いられる文言ですが、すなわちシロの可能性もあると言っていることに、一体どれほどの人が気づいているのでしょうか。誤りの可能性が残されていても、「これは誤りかもしれない」と考える人よりも、社会的な義憤にかられて無実かもしれない人を徹底的に非難する人の方が多いのではないでしょうか。そして、弁護側で追試を行おうにも、検察が検体をすべて使ってしまったと言い張り、裁判で検察側の言い分がすべて認められてしまった場合、被告人の側は一体どうすればよいのでしょうか。
 犯罪捜査と冤罪は人類社会の永遠のテーマと言っても過言ではないほどのものですので、難問は数多くありますが、政権が交代した利点も生かし、取り調べ可視化など可能なところから変えていくのが肝要です。

無利子非課税国債
相続・贈与税減免
 2009年の後半には政争が激しくなり、さらに政権交代が実現したため、これは一過性の言葉ではありましたが、一過性だからと忘れるわけにはいかない言葉でもあります。
 無利子非課税国債は、その名の通り「国債に利息がつかない代わりに、相続の際に税を払う必要がない」というものです。また、期間限定ながらも無条件の、あるいは住宅を買うなど条件付きの贈与税減免も検討されていました。推進派によれば、老人の資産が現役世代に移れば消費が活性化するとのことですが、消費活性化どころか封建制のような状態になりかねないとは考えなかったのでしょうか。
 結局、この案は政権交代で立ち消えとなりましたが、良かったとしか言いようがありません。金配りのように置き土産にでもされようものなら、民主党の政権運営はなおさら圧迫されたでしょう。
 ところで、実は「相続・贈与税減免」は衆院選にも登場しています。自民党ですらそこまで露骨なことはしませんでしたが、幸福実現党の目玉公約の1つなのです。

裁判員裁判
 これは1年を通して使われた言葉です。2月には江東区のバラバラ殺人事件が裁判員制度のロールモデルとして扱われ、検察側は遺体の肉片をディスプレイに映したり、被害者の幸せな写真を用いるなどしています。なお、私はこの検察側の姿勢には強い疑問を持っており、必要性を疑問視しています。肉片の映像のあるなしで罰が変わるとしたら、それは正当な裁判といえるでしょうか。幸せな写真で量刑が重くなるのであれば、幸せでない被害者を殺した場合は刑罰が軽くて構わないのでしょうか。このような立証は、本来であればあってはならないはずです。
 その後、8月6日に裁判員裁判による初めての判決が言い渡されました。その後もいくつもの裁判員裁判が行われていますが、大変厳しい守秘義務に縛られているせいで、知見を生かすのが難しい状況にあります。制度を存続するつもりであれば、これらの問題点は要検討です。

バラマキ
 金配りは無価値なバラマキです。高速道路1000円策は、本来全く性質が異なるものである民主党の高速道路無料化案について、ただの割引と同様というレッテルを貼布し、一緒くたにしてメリットを封じてしまおうとするバラマキ戦略でした。エコポイントもただのバラマキで、「環境」の「か」の字も存在しませんが、事実上業界の意向が強く機能した「エコノミーポイント」なのですから仕方ありません。景気対策としてこのような策を取ること自体は否定しませんが、それをあたかも環境のためであるかのように見せかける手法は問題です。
 それでは、政権を取った民主党はどうかといいますと、極めて不公平な制度である配偶者控除にメスを入れ、それを子どもの福祉に回す発想までは非常に評価できたのですが、よりによってその金を配るという芸のない方法を用いてしまいました。もう一歩踏み込んでいれば名案となったところを、ただのバラマキにしてしまうのは惜しいの一言です。
 例えば、今のところ義務教育の教科書は無償で給与されています。実は2006年ごろに貸与制度が検討されたことがあるのですが、自宅に持ち帰るには購入が必要になるため、貧困者が教科書を使って自宅で勉強するのが困難になるなどの反対意見もあり、話は立ち消えとなりました。貸与でさえ問題が出てくる状態なのですから、もし自弁となると問題はさらに大きくなるでしょう。
 したがって、教科書を公費でまかなう政策は、各家庭の負担を軽減すると同時に、教育を充実させて効果を高める意味も併せ持っているといえます。民主党がやるべきは、芸もなく金を配布する行為ではなく、このような予算の使い方に他なりません。
 高校の授業料無償化については、実際そのように話が進んでいるようですが、間接給付であれば行っても良いでしょう。

密約
 この言葉は結構見かけた気がするのですが、流行語にはふさわしくないのでしょうか。政権交代が普通に発生する政治が作られれば、もはや隠し事はできなくなります。

政権交代
 そしてこれこそが、年始から年末までを締めくくる言葉です。麻生内閣が金を配ったのも政権交代に恐れをなしたからですし、高速道路1000円も同様です。麻生おろしが活発化したのも、麻生氏では選挙を戦えない、すなわち政権交代への恐れによるものです。米国との密約も政権交代となれば公表され、官僚も変革を余儀なくされます。
 実際に政権が交代した後には、事業仕分けなどの語が待っていました。政権運営は取捨選択の世界ですので、あちらを立てればこちらが立たなくなり、支持を失う宿命にあるものですが、今のところはある程度好調な民主党に比べ、自民党は谷垣氏に代わってからもあの体たらくで、民主党を相手にするどころではありません。
 しかし、厳密には1993年にも政権は交代しているはずですが、「あれは政権交代と呼べる代物ではない」がための16年越しの流行語なのでしょうか
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糖和魂文明
2009/11/29(Sun)11:42:06
 自民党がついに敗戦の責任を党名に求め始めました。何でも、自民党というだけで話を聞いてもらえないのだそうで、第2次勧告案では党名変更も視野に入っているようです。反対論も根強く、変更されるかどうかは全く不明ですが、今のところの候補としては「自由新党」と「和魂党」が挙げられています。また、同案では自民党の「3つの目標」として

1.資本主義制度を円滑に機能させる
2.民主主義を堅持
3.社会の安定を確保

 この3つが掲げられているようです。
 自分が散々連発してきた強行採決を民主党がやれば批判し、今まで批判してきたはずのボイコット作戦に出るなど、昨今の自民党の姿勢は混迷を深めており、田母神氏の擁立未遂など意味不明な行動まで取っている始末ですが、今回ばかりは驚愕や怒りを通り越して唖然としました。いわば敗軍の将が「自分が負けたのは政策や指揮の欠陥ではなく、軍の名前が悪かったせいだ」と開き直っているようなもので、その言い分の破綻ぶりは指摘するまでもありません。
 自民党の側は「自民党というだけで話も聞いてもらえない」と深刻な状況を吐露していますが、それは名前ではなく行動に問題があるからに他なりません。政権を投げ出したり、無賃残業合法化を成立させようとしたり、ねじれ国会において当時の野党との協力を捨てて強行採決に走るなどの行動を繰り返し、果ては金配りなどの非常に愚かしい行動を取った「実績」があるのですから、これで嫌われない方がどうかしています。ただし、嫌われているのはそのような行為とそれを実行した組織であって、決して党の名前ではありません
 ましてや、名前からして容易に共産主義を連想させ、「名前を変えれば支持する」と主張する人まで存在する共産党のような例と違い、「自由民主党」という名前自体には特に右翼または左翼的な意味合いがあるわけではありません。したがって、嫌われる原因を名前に求めるなどという論理は成立し得ません。
 いちいち言うまでもないことですが、どうやら自民党はこれを理解していないらしいため書いておきますが、名前を改めたところで状況は何も変わりません。名前より先に改めるべき点が数多くあるはずで、「名前さえ変えれば支持してくれる」などというのは「無賃残業合法化」を「家庭だんらん法」に置き換えるのと同レベルの侮辱行為であると知るべきです。政権奪還を目的として作られたはずの勧告案が危機を正確に捉えていないのですから、逆にこの党の凋落ぶりを強く認識せざるを得ません。
 また、目標及び改名案からは自民党の時代錯誤ぶりが読み取れます。まず3つの目標ですが、1についてはいまさら資本主義制度を根底から否定しようとする動きはほとんどないのですから、共産党でもなければどこの政党が掲げてもおかしくない主張です。資本主義の中でも新自由主義を進める意図とも取れますが、そもそも麻生氏はこれの行き過ぎを是正すると主張していましたし、貧困など日本国内で発生した様々な弊害の上、世界同時不況で海外でも同主義に対する懐疑論が高まっている現在では、そのような行動にも限界があります。この「円滑に機能」なる言葉は、あえて抽象的な表現にして含みを持たせたとも考えられますし、そうでなくても極めて漠然としています。
 2に関しても、「民主主義を堅持」することを拒む人や政党など、今の日本にはほとんど存在しないはずですが、未だに社会主義との対立があるつもりなのでしょうか。3に至っては、いわゆる「イデオロギーの対立」なるものが存在する時代であっても、保守主義から共産主義まで、また右翼から左翼まで、「社会の安定を放棄」すべきと主張する政党など存在するわけがありません。目標などと意気込んでいる割には、それほど大それたものでもなく、自民党の意図が良く分かりません。
 そして何といっても勘違い甚だしいのが、新しい党名の候補です。そもそも嫌われているのを名前のせいにするだけでもあきれさせられるところを、名前がまたそれを倍増させています。現段階では2つの候補が出されていますが、これらの発案者は一体誰なのでしょうか。
 もし候補のうち必ずどちらかを選ばなくてはならないのなら、「自由新党」の方が無難でしょう。ただ、衆院選前の世論調査でも明らかなように、自民党には「ベテラン」「安定感」などの印象を、民主党には「未熟」な印象を抱く人が少なからず存在しています。民主党が政権を取り、自民党が野党としてだだをこねている現在では、それなりに数字が変わっていてもおかしくありませんが、少なくともその印象はある程度は残っているはずです。候補の「自由新党」とは何やら初々しい名前ですが、「ベテラン」「安定」のブランドを捨て去ることをも意味します。果ては、名前を変えても体質が変わっていなければ、皮肉を言われるだけに終わるでしょう。
 ところで、もし自民党が自由新党を名乗るのであれば、二大政党を担う政党がころころと名前を変えるのは混乱の元ですから、今後とも何十年と「自由新党」を名乗るのでしょうか。一定期間後に「新」をはずして「自由党」とすることも考えられますが、改名の意味がほとんどありません。かといって、全く別の名前に変えてしまうのでは、国内外で混乱を引き起こす上、ネームブランドを2度に渡って捨てる結果となります。
 ただ、この程度の問題点など、もう片方の候補に比べればかわいいものです。「和魂党」とは一体誰が、何の目的で挙げた候補なのでしょうか。話題作りのためにあり得ないような案を出してきたと考えられなくもありませんが、最初はほとんどネタにしか見えなかった金配りを本当に行ってしまう自民党のことですから、油断はできません。
 この極端な名前は、様々な観点から自民党の現状認識を象徴しています。まず挙げられるのは、時代錯誤の可能性です。何とも保守主義的、懐古主義的なイメージを抱かせる名前ですが、前述の通りもはや社会主義と保守主義といった「イデオロギーの対立」の時代はとっくの昔に終わっているのですから、それ自体は対立軸とはなり得ません。一時期現れた新進党は自民党以上の保守ですし、民主党も社会党の生き残りを抱え、労働組合を支持基盤に持っているという事情はあるものの、議員の中には自民党以上の保守も多く、旧政党の生き残りではない「民主党議員」も増えており、社会の変容で労働組合も弱体化しています。ましてや、二大政党制では互いの政策は非常に近接する傾向にあります。55年体制下で保守を前面に出すならともかく、いつまでそれが対立軸になると考えているのでしょうか
 あるいは、このような名前を好む一部の保守派、具体的には「ネット右翼」を取り込もうとしているとも考えられます。露骨に「いかにも」な名前だけに、ありそうな話です。しかしながら、仮にそうであるとするなら、自民党は選挙戦略を知らないと言わざるを得ません。
 まず「右翼なら自民党」という図式自体が思い込み以外では成立しなくなりつつありますし、取り込みの効果はあまり大きくないと見るべきです。それに何より、最近の選挙は浮動票で決まる点を忘れてはいけません。イデオロギーがどうの、保守がどうのといったことは、もはや選挙結果を決める主要な要素ではありません。もしこのような名前に変えたとして、「ネット右翼」らを取り込むことに成功したとしても、名前及びそこから垣間見える性質に嫌気をさした多くの人が不支持に回れば、自民党はあえなく敗北します。
 なお、伊吹氏は「今の民主党政権が社会主義なら党名変更は不要だが、(現代の状況では)保守かリベラルかという差別化が必要」などと分かっているのか分かっていないのか不明な主張を行っているようですが、それはむしろ逆でしょう。55年体制の終焉で保守を軸とした対立がなくなり、保守の垣根がほとんど取り払われ、ライバル政党の議員ですら自民党より保守的な場合さえある現状において、戦前のスローガンに使われそうなほど懐古主義的な名前を持ち出すなどナンセンスで、口では「差別化」などと言ってはいても、55年体制からの頭の切り替えができていません。
 二大政党制においては、政権をうかがう側の党も欠くべからぬものです。しかしながら、政権を奪還しなくてはならないはずの自民党が、嫌われた理由を党名に求め、名前より先に変えるべきものがあるはずなのに、未だに田母神氏の擁立未遂などを行っており、果ては奪還に向けた勧告案で掲げられた目標は意図不明、改名案は勘違い甚だしいなど、行動が逆に自民党の窮状を印象付けるばかりか、下手をすると自らの立場をさらに追い込んでいるのは、非常に皮肉な結果ではあります。
 今の自民党がやるべきは、金配りなどの嫌われる要因となったふざけた行為を総括・反省し、田母神氏を擁立したり、敗戦の責任を名前に押し付たりといった、明らかに「ますます嫌われる」行動を行わず、地道に信頼回復に努めることです。どうしても名前の変更が必要であれば、その後に考えても遅くはありません。もっとも、これらのことをしっかり行っていれば、そのころにはおそらく改名の必要などなくなっているはずです。

 GlassFish v3のプレビューでServlet 3.0を使用してみました。
 GlassFish v3にはインストーラが用意されており、インストール自体は非常に簡単です。インストール時の設定内容にしても、せいぜい使用ポートやAdminコンソールのユーザー名・パスワードを設定するのみで、これといって難しい点はありません。また、ここで適当な情報を入力したとしても、若干面倒ながらもXMLを直接編集し、あるいはAdminコンソールを使用すれば、後からでも変更ができます。
 ちなみに、v3はまだプレビュー版のせいか、機能はかなり限定されているようです。まずJNDIの一覧表示がないのには頭を抱えました。設定項目の数も乏しく、JMSの設定などの機能もなく、唯一データベースの設定ができる程度です。ログの表示機能もないため、以前に散々苦しめられたログ表示時の無限ループバグ(エラーログを見ようとするとまれに無限ループに陥り、VMごと落とさなくてはならない)が今回も健在かは不明です。
 とりあえずEJB 3.1を試してみようと、warにEJBとServletの両方を入れたEnterprise Applicationをデプロイしてみたところ、デプロイ自体は無事に完了し、EJBとServletの両方が含まれていることも認識されているらしいものの、EJBのDIに失敗してしまいました。それどころか、netstatで調べてみても、iiopのポート(この場合は3700)自体が開かれておらず、直接的にも間接的にもEJBを取得できませんでした。これはJDBCも同様で、Adminコンソール上のPingコマンドは成功するものの、取得することができません。バグなのか機能制限なのか、はたまた私の環境でのみ発生する固有の問題なのかは不明です。なお、v2.1では正しくiiopのポートが開かれ、DIでもInitialContextでも正しく取得できたことを付記しておきます。
 EJB 3.1及びServlet 3.0で特筆すべきは、何といっても次の部分でしょう。

・EJBでEnterprise Applicationを作る場合、EJBをまとめたjarとServletをまとめたwarを作成し、それをまとめたearを作成してデプロイしていた。しかし、EJB 3.1ではwarに全部入れておけば認識される。
・Servletもアノテーション化され、web.xmlは任意になった。必要がなければファイルを用意する必要すらない。

 すなわち、いまいましいXMLを書く必要がほとんどありません。人類最大のムダの1つがようやく解消されました(Javaの普及規模を考えると、決して大げさな表現ではないでしょう。CMPも削除の動きとなっており、旧EJBは迫害の一方です。リモートホームだのと関係ないものを書かなくてはならず、スタブなどといった意味不明なものを作らされ、deploytoolなるもので意味不明な設定をしなくてはならなかった私の時間と労力を返してください)。少し前まであのザマであったのが、いまやEJBの実装のみを書いて@Statelessなどを付加すればEJBとなり、@Entityをつければ永続化を担当してくれるようになり、Servletもアノテーション1つですから、時代は変わったものです。ついでに、EJBが欲しければ@ResourceでJNDI名を指定するだけなのですから、何から何まで簡単です。これほど楽をして良いものかとも言いたいところですが、これまでの苦行こそ間違っていたのであって、これが本当です。
 Servlet関連のアノテーションはjavax.servlet.annotationパッケージにあります。ここのアノテーションを使用すれば、(特に詳細な設定の必要がなければ)web.xmlを全く書く必要がなくなります。正真正銘、Javaコードを書くだけでデプロイが可能です。
 さすがにweb.xmlの代わりをしているだけあって、アノテーションやその要素はどこかで見たような名前となっていますが、ひとまず動かすだけなら@WebServletさえあれば何とかなります。ちなみに、「Web〜」と名がついた4つのうち、Servletのクラスにつけるべきものは@WebServletのみのようです。@WebFilterはFilterをインプリメントしたフィルタクラスにつけますし、@WebInitParamは@WebFilterのinitParams要素で使用できます。@WebListenerは各種リスナに付加します(ドキュメントによれば、ServletContextListener、ServletContextAttributeListener、ServletRequestListener、ServletRequestAttributeListener、HttpSessionListener、HttpSessionAttributeListenerのいずれかをインプリメントしている必要があるとのこと。どの場合であってもこれ1つつけるだけで動作するようです)。
 それでは、まず単純なサーブレットを作成してみます。ただメッセージを表示するだけの簡素なものです。
// Servlet30.java
package com.yamicha.servlet30;

import javax.servlet.annotation.*;
import javax.servlet.*;
import javax.servlet.http.*;
import java.io.*;

@WebServlet(name="servlet30" , urlPatterns={"/servleturl/*"})
	public class Servlet30 extends HttpServlet{
	public void doGet(HttpServletRequest request ,
		HttpServletResponse response) throws IOException{
		response.setContentType("text/plain");
		PrintWriter out = response.getWriter();
		out.println("Servlet 3.0");
		out.close();
	}
}
 @WebServletにはいくつもの要素がありますが、すべてOptionalです。しかしながら、urlPatternsを空(デフォルトでは空)にすると例外が発生してしまいました。nameのデフォルト値は試していませんが、例外が出る可能性は十分にありそうです(Servletクラス名などを使用する可能性も考えられますが)。逆に、この2つさえ正しく指定されていれば、動作することを確認しています。
 今までのServlet同様、これを以下のように配置します。
/WEB-INF
 /classes
  /com
   /yamicha
    /servlet30
     Servlet30.java
 今まではWEB-INFにweb.xmlを置いていましたが、@WebServletがあれば全くその必要はありません。これをコンパイルし、jarコマンドでwar化し、Adminコンソールからデプロイするだけです。後は実際にアクセスしてみて(ServletのURLはurlPatternsの記述によって異なります)、メッセージが表示されれば成功です。なお、javax.servlet.annotationパッケージはjavax.servlet.jarに入っています。

 ついでに@WebFilterと@WebListenerも一通り試してみました。試した限りにおいては、これらはフィルタやリスナにつけるものと考えて間違いないようです。
/WEB-INF
 /classes
  /com
   /yamicha
    /servlet30
     EJB31Servlet.java
     EJB31Filter.java
     EJB31ServletContextListener.java
 今回はEJBと全く関係ありませんが、名前がEJB31〜となっているのは、もともとEJB 3.1を同じwarに入れてデプロイしようと考えていたためです。ところが、何をどうあがいてもEJBを取得できなかったため、やむなくServletのみのwarとなり、結果としてふさわしくない名前が残ってしまいました。
 作成したソースは以下の通りです。
// EJB31Servlet.java
package com.yamicha.servlet30;

import javax.servlet.annotation.*;
import javax.servlet.*;
import javax.servlet.http.*;
import java.io.*;

@WebServlet(name="servlet30" , urlPatterns={"/servleturl/*"})
	public class EJB31Servlet extends HttpServlet{
	public void doGet(HttpServletRequest request ,
		HttpServletResponse response) throws IOException{
		response.setContentType("text/plain");
		PrintWriter out = response.getWriter();
		out.println(request.getServletContext().getAttribute("time"));
		out.close();
	}
}

// EJB31Filter.java
package com.yamicha.servlet30;

import javax.servlet.annotation.*;
import javax.servlet.*;
import javax.servlet.http.*;
import java.io.*;

@WebFilter(filterName="WebFilterSample" , servletNames={"servlet30"} ,
	urlPatterns={"/servleturl/*"} ,
	initParams={@WebInitParam(name="deny_arg" , value="deny")})
	public class EJB31Filter implements Filter{
	private String deny_arg;

	public void init(FilterConfig config){
		deny_arg = config.getInitParameter("deny_arg");
	}
	public void doFilter(ServletRequest request , ServletResponse response ,
		FilterChain chain) throws IOException , ServletException{
		if(deny_arg == null || request.getParameter(deny_arg) == null){
			chain.doFilter(request , response);
		}else{
			((HttpServletResponse)response).
				sendError(500 , "WebFilter Test");
		}
	}
	public void destroy(){
	}
}

// EJB31ServletContextListener.java
package com.yamicha.servlet30;

import javax.servlet.annotation.*;
import javax.annotation.*;
import javax.servlet.*;
import javax.servlet.http.*;
import java.util.Date;

@WebListener public class EJB31ServletContextListener
	implements ServletContextListener{
	public void contextInitialized(ServletContextEvent sce){
		ServletContext context = sce.getServletContext();
		context.setAttribute("time" , new Date().getTime());
	}
	public void contextDestroyed(ServletContextEvent sce){
	}
}
 @WebFilterと@WebListenerを使用するため、変な具合に手の込んだサンプルです。
 まずServletContextが初期化されると、@WebListenerが付加されているEJB31ServletContextListenerのcontextInitializedが呼ばれます。ここではsetAttributeが呼び出され、"time"に対して現在の時間が格納されます。
 Servletに対してアクセスがあると、@WebFilterが付加されたEJB31Filterがまず呼び出されます。@WebFilterアノテーションではinitParamsが設定されており、Perlなどでいうところの「"deny_arg" => "deny"」が設定されます。ここで設定された値はFilterConfigのgetInitParameterで受け取ることができ、EJB31Filterでは実際にinitメソッド内で受け取り、deny_arg変数に格納しています(それならいちいちgetInitParameterなど使わず直接deny_arg変数に格納するなり、定数にするなりすべきと考えた方、正解です。ただ、init-paramはもともとweb.xmlの設定で、それをアノテーションに移植しているわけですから、これは仕方がありません)。
 それで、このフィルタの効果はといいますと、initParamsの"deny_arg"で指定された名前の引数があると、500エラーを表示します。今回は「"deny_arg" => "deny"」ですから、引数に"deny"なる名前のものがあると、500エラーとなります。具体的には「.../servleturl/?deny」などがそれに該当します。
 一方、フィルタに引っかからなかった場合には、EJB31ServletContextListener内で格納した時刻データ(long値)が表示されます。したがって、同じServletContextが使用されている限り、何度読み込みなおしても値は変化しません。
 実際に動かしてみて、long値が表示されればリスナが呼ばれたと分かりますし、引数にdenyを渡してみて500エラーとなればフィルタが動作していることが分かります。もともとフィルタもリスナもweb.xmlに書かなければ機能しませんでしたが、Servlet 3.0ではアノテーションの1つもあれば動作してしまいます
 ただ1つ文句を言わせていただくなら、なぜこれをJava EE 5に含めなかったのでしょうか。これはJSF 2.0についても同じですが、EJBが楽になっただけに、web.xmlやapplication.xmlに殺意を抱いた人も少なくなかったことでしょう。ともかくありがたい限りです。
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文民統制違反も関係ねえ
2009/11/23(Mon)02:01:12
 平然と強行採決を行うなど、最近は民主党にも与党の傲慢さが見えてきましたが、せっかくそれをただすチャンスであるにもかかわらず、またもや自民党は意味不明な行動をとり始めました。来る参院選に向けて田母神氏に立候補を打診したというのです。氏は要請を拒否したものの、自民党は代わりに空自OBの宇都氏を擁立し、田母神氏も宇都氏を支持する意思とのことです。
 つくづく意味不明で仕方ありませんが、一体何のための谷垣自民党なのでしょうか。バクチ同然であった安部・麻生両氏と違い、谷垣氏ならこのようなバカなことはせず、自民党を二大政党の一翼に復帰させられると考えていましたが、改めなくてはならないようです。小泉氏は任期中こそ支持率をキープしたものの、後から不満が噴出して自民党敗北の遠因となり、郵政民営化など目玉政策は巻き返され、83会は3会となって散会する有様です。また、安部・麻生両氏は人気を買われて総裁となったものの、いずれも選挙で惨敗を喫し、政権交代の直接の原因となりました。「人気取りではダメ」であるといい加減に学ぶべきです。
 また、有名人を立てる行為もさることながら、田母神氏の資質自体も大いに疑問で、堀江氏を立てるのと同レベルの行為です。まず思想面では、田母神氏は核武装や戦争正当化論を主張しています。これ自体は個人の思想ですから、とがめられるべきものではありませんが、田母神氏はわざわざ原爆投下日を選んで投下地で核武装論を唱えるような核武装論者です。このような、常日頃から公然とそうした主張を行っており、また政治家としての実績を持っているわけでもなく、それだけが「ウリ」のような人間を擁立するからには、自民党は核武装論に賛同しているか、少なくとも核武装に消極的な意思は持っていないのでしょう。無論、それならそれで構いませんが、そうであるなら参院選の公約に「核武装を実現します」の一言を書き加えるべきです。
 さらに、田母神氏は事実上のクビとなって退職させられていますが、それを行ったのは当時の自民党政権のはずです。自衛隊の幹部の資質なしとみて首を切っておきながら、あっという間に参院候補として擁立を試みるなどとは、何のためのクビであったのか、そもそも自民党が例の問題を正しく認識していたのかすら疑問です。
 ひとまず氏の思想には目をつぶったとしても、例の論文は非常に稚拙と評価されており、受賞も「出来レース」である可能性が非常に高いとみられています。主張の可否は置くとしても、ごく稚拙な歴史認識しかできていない人物が、最近まで一国の軍事組織の幹部であったことにはぞっとさせられますが、その上参院選への出馬まで打診しようとは、自民党の見識を疑います。
 例の論文が問題になった際にも、氏は「ヤフー(のインターネット上での投票)では6割が自分の論を支持している」などと開き直る始末でしたが、そもそも調査が統計学的に何の価値も持っておらず、信用できない点には目をつぶっても、例の件が問題なのは文民統制に反するからであって、論の支持者数の大小は全く関係がありません。すなわち、氏が意図的に問題をはぐらかそうとしたのでなければ、自衛隊幹部のくせに文民統制すら理解できていなかったことになります。他方、文民統制について認識していながら、問題をはぐらかそうとしていたのなら、文民統制の重要性を理解していながら、それを踏みにじったことになります。もはや自衛隊幹部としての常識すら欠如しており、ましてや参院選の候補に立てるような人物ではありません。
 当時の政権の側も、文民統制の問題によって氏を事実上のクビにしたはずですが、それから大して時間も経たないうちに今度は参院選の候補に仕立て上げようとは、自民党も文民統制について理解できているか非常に怪しいと言わざるを得ません。失礼を承知で申し上げて、谷垣氏は文民統制が何たるか分かっているのでしょうか。分かっているとしたら、自民党・谷垣氏には文民統制を尊重する意思があるのでしょうか。
 「元自衛隊幹部で、歯に衣着せぬ言動に定評がある愛国者」などと評すれば聞こえは良いですが、その実態はただの「おバカさん」にしか見えません。論文は稚拙と評され、自衛隊幹部でありながら文民統制すら知らず、あるいは知っていて反逆し、文民統制が問題にされているのに支持割合を持ち出して我を通すなど、意味不明な行動を繰り返しており、能力や常識に著しい欠如があるらしいことが分かります。本人は保守派から支持を集めているつもりのようですが、保守派とされるマスコミも文民統制問題に対しては批判するなどしており、行為も主張もいい加減とあっては、実際問題として保守派からこそ多くの批判を浴びても仕方ないような人物です。なぜ自民党はこのような「おバカさん」を候補にしようとするのでしょうか。苦戦しているとばかり考えていたら、案外余裕たっぷりのようです。
 つくづく小泉・安部・麻生氏らの大失敗で懲りたかと考えていたら、自民党は全く懲りていません。過去の反省もせずに人気投票に持ち込もうとする自民党などどうなろうが構わないと言いたいところですが、民主党独裁は困ります。自民党や谷垣氏におかれましては、まじめにやる気がないなら、参院選の期日が迫る前に自民党を解散された方がよろしいでしょう。いずれ元自民党議員を中心にした新政党ができ、それが民主党の対抗馬となるはずで、堀江氏や料理研究家、ヤンキー先生、田母神氏などを立てて人気投票に持ち込もうとする政党が残るよりずっとマシです。さらに言えば、声ばかり大きくて知性と常識が伴わない田母神氏よりも、政党の議席としてしか機能し得ない料理研究家の方がまだマシです。
 それにしても、私としては谷垣氏にそれなりの期待をしていたため、本件は非常に残念でした。「あえて火中の栗を拾う」という決意表明が本物であるなら、これからぜひともそれらしい態度を見せて欲しいです。

 Erlangの特徴の1つに「プロセス」なるものがあります。これは他の言語でいうスレッドの役割を持つもので、WikipediaのErlangの項には次のように書かれています。
Erlangの「プロセス」は、OS (オペレーティングシステム) のプロセスともOSのスレッドとも異なる (それらは軽量なスレッドであり、Javaでいう「グリーンスレッド」とある程度似ている) 。 Erlangを学ぶ際はこのことに注意する必要がある。 結果としてErlangの「プロセス」は非常に軽量となっている。 Erlangの「プロセス」は約309ワードのオーバーヘッドである。 かなり多量の「プロセス」を性能を低減すること無く生成することが可能である。 2000万個の「プロセス」を使ってのベンチマークが行われたことがある。
 やはり上記の記事曰く、プロセスを用いる側が何らかのデータを送信すると、要求はまずキューに格納されます。格納されたデータはプロセス側のreceiveなる操作によって取り出され、記述した処理が行われます。receiveではパターンマッチを使用でき、受け取ったデータに応じた処理が可能となっています。
 メッセージを送信及び受信するという動作の関係上、見た目はランデヴーに良く似た印象です。ただし、「ランデヴー」が待ち合わせを意味するのに対し、Erlangのそれは手紙を送る方式ですから、中身はかなり異なっています。
 ともかくプロセスが作れなくては何もできませんので、まずはプロセスの1つでも作成してみます。
-module(blog).
-export([call_spawn/0 , callfunc/1]).

call_spawn() -> spawn(blog , callfunc , ["args"]).
callfunc(M) -> io:format("~s~n" , [M]).
 spawn関数の1つ目の引数はモジュール、2つ目は呼び出す関数、3つ目は引数となっています。この例ではblog:callfunc("args")が呼び出されます。
 また、spawn関数はpidを返すため、それを使ってメッセージの送信が可能となっています。まずspawnの返り値を適当な変数に保存するなり、何らかの関数の引数として渡すなりしておき、「!」を使って送信を行います。送信されたデータの受信にはreceiveを使用します。receiveはパターンマッチで分岐ができるため、受信したデータに応じた様々な処理が可能です。
-module(blog).
-export([call_spawn/0 , calc/0]).

call_spawn() -> P = spawn(blog , calc , []) ,
	P ! {plus , 3 , 2} ,	% 足し算を呼び出し
	P ! {minus , 5 , 4} ,	% 引き算を呼び出し
	P ! exit ,	% プロセスの終了
	ok.

calc() ->
	receive
		{plus , A , B} -> io:format("~w~n" , [A + B]) , calc();
		{minus , A , B} -> io:format("~w~n" , [A - B]) , calc();
		exit -> continue
	end.
 上記の例では、{plus , Integer1 , Integer2}なら足し算の結果を表示し、{minus , Integer1 , Integer2}なら引き算の結果を表示します。また、表示後にはそれぞれ自身を呼び出し、次のメッセージを待ち受けます。exitを受け取ると終了します。
 ちなみに、やや適当ではありますが、ランデヴーではおおむね以下のようになります。
with Ada.Text_IO , Ada.Integer_Text_IO;
use Ada.Text_IO , Ada.Integer_Text_IO;

procedure Task_Sample is
	task Calc_Task is
		entry Plus(a , b : in Integer);
		entry Minus(a , b : in Integer);
		entry Task_Exit;
	end Calc_Task;

	task body Calc_Task is
		alive : Boolean := True;
	begin
		while alive loop
			select
				accept Plus(a , b : in Integer) do
					Put(a + b);
					New_Line;
				end Plus;
			or
				accept Minus(a , b : in Integer) do
					Put(a - b);
					New_Line;
				end Minus;
			or
				accept Task_Exit do
					alive := False;
				end Task_Exit;
			end select;
		end loop;
	end Calc_Task;

begin
	Calc_Task.Plus(3 , 2);
	Calc_Task.Minus(5 , 4);
	Calc_Task.Task_Exit;
end Task_Sample;
 ただし、この程度のプログラムでは目立ちませんが、実のところ上記の2つは全くの別物です。ランデヴーが待ち合わせであるのに比べ、Erlangのプロセスは送りっぱなしという、まさにマスコミのような処理であるためです。
 以下のようなプログラムがあるとして、
with Ada.Text_IO , Ada.Integer_Text_IO;
use Ada.Text_IO , Ada.Integer_Text_IO;

procedure Task_Sample is
	task Second_Task is
		entry Process_Start;
		entry Process_End;
	end Second_Task;

	task body Second_Task is
	begin
		accept Process_Start do
			null;
		end Process_Start;

		Put_Line("[Thread 2]処理を開始します。");
		delay 3.0;	-- 何か時間のかかる処理
		Put_Line("[Thread 2]処理が終了しました。");

		accept Process_End do
			null;
		end Process_End;
		Put_Line("[Thread 2]終了します。");
	end Second_Task;

begin
	Put_Line("[Thread 1]別スレッドの処理を開始します。");
	Second_Task.Process_Start;
	Put_Line("[Thread 1]処理の終了まで待機します。");
	Second_Task.Process_End;
	Put_Line("[Thread 1]終了します。");
end Task_Sample;
 このプログラムはおそらく意図通りに動作します。
[Thread 1]別スレッドを開始します。
[Thread 2]処理を開始します。
[Thread 1]処理の終了まで待機します。
(ここで3秒ほど待機)
[Thread 2]処理が終了しました。
[Thread 1]終了します。
[Thread 2]終了します。
 最後の終了メッセージの順番は前後する場合がありますが、異常ではありません。
 それでは、これをErlangに丸写しした場合はどうなるのでしょうか。
-module(blog).
-export([call_spawn/0 , second/0]).

call_spawn() -> P = spawn(blog , second , []) ,
	io:format("[Thread 1]別スレッドの処理を開始します。~n" , []) ,
	P ! process_start ,
	io:format("[Thread 1]処理の終了まで待機します。~n" , []) ,
	P ! process_end ,
	io:format("[Thread 1]終了します。~n" , []).

second() ->
	receive
		process_start -> continue
	end ,
	io:format("[Thread 2]処理を開始します。~n" , []) ,
	timer:sleep(3000) ,	% 時間のかかる処理
	io:format("[Thread 2]処理が終了しました。~n" , []) ,
	receive
		process_end -> continue
	end ,
	io:format("[Thread 2]終了します。~n" , []).
 実際に動かしてみたところ、ひどい有様でした。
1> c(blog).
{ok,blog}
2> blog:call_spawn().
[Thread 1]別スレッドの処理を開始します。
[Thread 1]処理の終了まで待機します。
[Thread 2]処理を開始します。
[Thread 1]終了します。
ok
(ここでメインのプロセスが終了し、制御が返ってくる)
(ところが約3秒後...)
3> [Thread 2]処理が終了しました。
3> [Thread 2]終了します。
3>
 ランデヴーと違って待ち合わせなどしてはくれません。そもそも「!」は相手に「手紙を送る」だけであって、Adaのようにentryのout引数でデータを回収したりはできませんので、そもそも同期する必要性に乏しいともいえます。しかしながら、何らかの処理を別プロセスに行わせ、処理の終了後にその結果を回収するような操作はかなり普遍的なものですから、行えなくては困ります。Erlangでは一体どのようにして実装するのでしょうか。
 考えるまでもなく、別プロセスからreceiveで送ってもらえば万事解決です。とりあえず素数でも数えさせてみます。
-module(blog).
-export([prime_count/1 , prime_process/2]).

prime_count(Max) -> spawn(blog , prime_process , [self() , Max]) ,
	io:format("素数を数えています...~n" , []) ,
	% 計算結果を得る前に行いたい処理があるなら記述
	receive
		{finished , Result} -> io:format("~w 番目の素数は ~w です。~n" ,
			[Max , Result])
	end.

prime_process(Callback , Max) -> Result = prime(Max) ,
	Callback ! {finished , Result}.

% 注:素数算出のアルゴリズムが稚拙との批判は受け付けておりません
prime(Max) -> in_prime(3 , 1 , Max , [2]).
in_prime(_ , Max , Max , [X | _]) -> X;
in_prime(At , Index , Max , List) ->
	D = lists:any(fun(X) -> At rem X == 0 end , List) ,
	case D of
		true -> in_prime(At + 2 , Index , Max , List);
		false -> in_prime(At + 2 , Index + 1 , Max , [At | List])
	end.
 これで別プロセスの計算結果を受け取れます。後は適当に計算してみるのみです。
1> blog:prime_count(1000).
素数を数えています...
1000 番目の素数は 7919 です。
ok
 各プロセスが割と容易に連携して処理を行える点は、Erlangの特徴の1つともなっているようです。チュートリアルのping/pongからして、そのようなプログラムとなっています。以下、2つのプロセスを協調して動作させてみたサンプルです。
-module(blog).
-export([send_start/1 , send/3]).

send_start(Max) -> PID_Shiroyagi = spawn(blog , send ,
	[shiroyagi , kuroyagi , Max]) ,
	PID_Kuroyagi = self() ,
	io:format("~sさんがお手紙を出しました。~n~n" , [atom_to_list(shiroyagi)]) ,
	PID_Shiroyagi ! PID_Kuroyagi ,
	send(kuroyagi , shiroyagi , Max).

send(_ , To , 0) -> io:format(
	"~sさんの便箋がなくなったので、動作を終了します。~n~n" ,
	[atom_to_list(To)]);
send(From , To , C) -> receive
		PTo -> io:format("~sさんが手紙を受け取りました。~n" ,
			[atom_to_list(To)]) ,
		io:format("しかし、読まずに食べてしまいました。~n" , []) ,
		io:format("~sさん、手紙のご用事を教えてください。~n~n" ,
			[atom_to_list(From)])
	end ,
	PTo ! self() ,
	send(From , To , C - 1).
 結果は以下の通りです。
1> blog:send_start(3).
shiroyagiさんがお手紙を出しました。

kuroyagiさんが手紙を受け取りました。
しかし、読まずに食べてしまいました。
shiroyagiさん、手紙のご用事を教えてください。

shiroyagiさんが手紙を受け取りました。
しかし、読まずに食べてしまいました。
kuroyagiさん、手紙のご用事を教えてください。

kuroyagiさんが手紙を受け取りました。
しかし、読まずに食べてしまいました。
shiroyagiさん、手紙のご用事を教えてください。

shiroyagiさんが手紙を受け取りました。
しかし、読まずに食べてしまいました。
kuroyagiさん、手紙のご用事を教えてください。

kuroyagiさんが手紙を受け取りました。
しかし、読まずに食べてしまいました。
shiroyagiさん、手紙のご用事を教えてください。

kuroyagiさんの便箋がなくなったので、動作を終了します。

shiroyagiさんが手紙を受け取りました。
しかし、読まずに食べてしまいました。
kuroyagiさん、手紙のご用事を教えてください。

shiroyagiさんの便箋がなくなったので、動作を終了します。

ok
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実名を出して何になる
2009/11/15(Sun)19:27:16
 光市事件を扱った「(加害者の名前)を殺して何になる」という本について、加害者側が出版差し止めの仮処分を求めていましたが、広島地裁はこれを却下しました。判決では、加害者は犯行当時は少年ではあるものの、書籍発表時点では28歳であること、世論の少年犯罪に対する関心の高さから、この本が公共の利害に関すること、本件はプライバシーの侵害ではあるものの、回復困難とまではいえないこと、また事前に加害者より実名利用の承認を得ていたことを認定し、差し止めを行うまでの違法性はないとされています。なお、加害者側は「著者は原稿を事前に確認させると約束したが、それを反故にして書籍を出版した」と主張しています。
 以前の「僕はパパを殺すことに決めた」の場合もそうでしたが、著者や出版社は一体何が面白くてこのようなことをするのでしょうか。特に本件では、加害者の名前を本のタイトルに含むという極めて挑戦的な暴挙に出ており、何の意味があるのか理解に苦しみます。仮に加害者側の承認があったとしても、実名の使い方に全く意味が見出せません。
 無論、どうしても実名でなくては成り立たない出版物であれば、加害者の承認を得た上で実名を使うのもやむを得ない場合はあるでしょう。しかしながら、実名をタイトルに使ってセンセーショナルな印象をあおる必要はどこにもありません。必要な場面で実名を使うならともかく、それをタイトルに使うなどとは、実名を「ウリ」の1つにしていると批判されても仕方がありません。タブロイド誌でもあるまいし、およそまともなジャーナリストの行為ではありません。
 さらに、仮処分に対する出版社及び著者側の主張にも唖然とさせられます。「加害者の実名や顔写真は過去に雑誌などに掲載された公知の事実であるので、表現の自由に照らして違法性はない」というのです。ひとたび雑誌などに実名や写真が掲載されてしまえば、後は実名などを好き勝手に扱っても構わないと言っているも同然で、著者や出版社といった報道にかかわる人々がこのような考えを持っていることには驚愕を禁じえません。もしこのような言い分が認められてしまえば、あらゆるプライバシーの侵害がなし崩し的に可能となってしまいます。
 世論には、少年法が実名報道を禁じていることに批判的な意見も少なからず見受けられますが、少なくともマスコミが自分勝手な判断で勝手に実名報道を行い、なし崩し的に実名報道を形骸化させるようなことが許されないのは言うまでもありません。ましてや、週刊誌をはじめとする多くの実名・顔写真報道は、そのほとんどが必要性ではなく商業的な理由により行われていると言わざるを得ず、読者の覗き見趣味を満たす以上の価値はありません。
 また、このような暴走が何を生み出すかは、過去の事例を見れば明らかですが、マスコミや自称ジャーナリストらは過去からも学べていないようです。この種のセンセーショナルな報道が平然と行われるようになって、散々特定人物の名誉を毀損した挙句、実はその人が全くの無実であると判明したら、マスコミは一体どのように責任を取る気なのでしょうか。
 本題からは少々脱線しますが、大手新聞社のサイトで報道に関するコラムを見つけました。執筆者は新聞社の人間です。以下に内容の一部を引用します。

 最近、知人から「新聞は役に立たない」と言われた。例の結婚詐欺女の周辺で不審死が相次いでいる事件。「どんな面相の女性か知りたいのに」と言う。確かにほとんどの新聞、テレビは顔写真はもちろん「34歳の女」という仮名扱い。読者のニーズに応えていない。
 立件されるかどうか微妙なところで慎重な紙面なのだと思うが、彼女はすでに詐欺罪で起訴されている。氏名、顔写真の公表で「新証拠(→新展開)」が出てくるかもしれない。どうして新聞は及び腰なのか?

 正直に申し上げて、背筋が寒くなりました。新聞社のお偉いさんが(コラム執筆の時点で)まだ立件もされておらず、今のところ詐欺罪で起訴されているにとどまる被疑者の顔を、「どんな面相か知りたい」という知人の覗き見趣味のニーズにこたえて公開せよと主張しているのです。
 このコラムの執筆者は、以前にインターネットを低級のメディアであるとして散々批判し、新聞の価値を強調したりしていましたが、そうであるならなぜ「新聞がインターネットなどに比べ、情報の広さ、深さ、正確さで劣っているという指摘には、真摯に反省しなければならない。しかし、新聞の報道が被疑者の面相を知りたいなどという下劣な知的好奇心を満たさず、役に立たないというのであれば、それはむしろ新聞の誇りである」と一言反論できないのでしょうか。その後には申し訳のように「新証拠が出てくるかもしれない」としていますが、覗き見趣味を満たすための情報公開と、新証拠・新展開を求めた情報公開では、価値も動機も全く違います。
 この図式は、まさに光市の加害者の実名にも当てはまります。どうしても実名が必要であるというのなら、必ずしも認められないものではないはずですが、タイトルに実名を記して客寄せにしようなどというのは、下劣な覗き見趣味のために顔写真を公開するのと全く同じです。とても認められないどころか、報道や表現の自由の自殺にさえつながりかねません。
 本件に対しては、覗き見趣味を利用するも同然のセンセーショナルなやり口や、著者・出版者らの方の曲解と無茶な論理、報道被害の土壌、報道の自殺の可能性、また本件に通じるものがある「僕はパパを〜」の著者や新聞社のお偉方の言い分など、万感を込めて(本のタイトルに)「実名を出して何になる」の一言が出てくるのみです。

 Internet Explorer 8には「アクセラレータ」なる機能が追加されています。これは「ページ閲覧時」、あるいは「文字列やリンクを選択している時」に呼び出せるもので、ページ内の文字列を選択してそのまま検索が可能なGoogleなどの検索ツールバーを進化させたような機能です。デフォルトでは「Live Search で翻訳」なるものも入っており、場合によってはなかなか使えそうです。文字列選択のたびにいちいちアクセラレータのボタンが表示されるのはいかがなものかという気はしますが、右クリックメニュー項目開発の敷居が下がるのは歓迎できます。
 それで、この機能は一体どうすれば開発できるのでしょうか。以前のIEのツールバーともなると、それなりに面倒なプログラムが必要となったようですが、アクセラレータも面倒な.NETなり何なりの開発が必要なのでしょうか。「Internet Explorer アクセラレータ SDK」なるものが必要であるとすれば大変面倒ですし、それがMSのIDEに組み込むような形式のライブラリであれば、Monoで開発できる見込みはなくなります。果たして何とかなるのでしょうか。
 ところが、とりあえず検索をかけてみたところ、実はXML1つ書けば作れてしまうことが分かりました。見た目からすると難しそうですが、その実態は単にURLを呼び出しているだけらしいのです。呼び出すURLとして、例えばGoogleなど既存のURLを使えば(実際にはGoogleはアクセラレータを提供しており、自分で作る必要はありませんが)、正真正銘XMLを書くだけでアクセラレータが完成します。SDKや開発ツールも不要で、IEAKを使う必要もなければ、レジストリを手動で扱う必要すらなく、かつてないほど簡単です。
 ただ、アクセラレータを使って何らかの独自の機能を作成したいのであれば、呼び出される側のプログラムも作成しなくてはなりません。ちなみに、アクセラレータのデータは標準的なPOSTまたはGET方式で送信されるため、CGIで処理するも、PHPで処理するも、その他何らかの方法で処理するも、全くの自由です。glassfishにEnterprise Applicationを登録し、アクセラレータからServletなりJSPなりを呼び出して使用するという、MSに対する嫌がらせのような行為すら可能です。
 作成可能と分かった以上、作ってみないわけにはいきません。簡単かつそれなりに実用的なものとして、今回は「URL文字列を開くアクセラレータ」を作成してみます。具体的には、

http://www.google.com/

 この文字列をドラッグして選択し、アクセラレータを呼び出すことで、上記URLが開かれるものとします(当ブログのコメント欄でもそうですが、スパム防止のためにURLの自動リンクを無効にしている掲示板やコメントフォームでは、URLを開くのに若干手間が必要ですので、そのような場合に使用することを想定しています)。
 また、自動的にリンクがなされる掲示板などであっても、リンク化を避けるために

www.google.com
ttp://www.google.com

 あえて以上のような記述がなされる場合も少なくありませんので、プロトコルの指定がない場合には自動的にhttp://を追加して開く(www.google.comであれば、先頭にhttp://を付加して開く。ttp://...に関しては、先頭にhを補間するなどの処理は行わないが、www.google.comの部分だけを選択して開けば問題はない)ものとします。また、URL文字列の選択時によくあるミスとして、選択したURLの末尾に半角スペースが入ってしまうことがありますので、これを見つけた場合は除去します。
 上記の仕様に沿って作成したのが以下のプログラムです。余程Servletで書いてやろうかと考えましたが、アクセラレータの開発を簡素にしたことに免じて、無難にPHPとしました。
<?php
// acc.php
// プロトコル部分と後の部分を切り分ける関数
// 文字列 "://" を境界とみなし、この文字列が見つからない場合は
// プロトコルの指定のない(www.google.com のような) URL とみなす
function split_protocol($url){
	$pos = 0;
	if(($pos = strpos($url , "://")) === false)
		return false;

	return array(substr($url , 0 , $pos) ,
		substr($url , $pos + 3));
}

if($_POST["mode"] == ""){
	print <<<EOF
<html>
<head>
<title>(Homepage)</title>
</head>

<body>
(ここは homepageUrl が開かれた際に表示されるページです)
</body>
</html>
EOF;
}else if($_POST["mode"] == "move"){
	// 渡された URL にプロトコルの部分があるかを確認
	// ないなら http:// を付加する
	$url = $_POST["url"];
	if(strpos($url , "://") === false)
		$url = "http://" . $url;

	// 末尾にスペースがあれば除去
	if($url[strlen($url) - 1] == " ")
		$url = substr($url , 0 , strlen($url) - 1);

	header("location: $url");
}

	print <<<EOF
</small>
</body>
</html>
EOF;
}
?>
 「://」を基準に判定・切り分けを行うのは、厳密には必ずしも正しい方法とはいえませんが、現実のWebブラウザでは「xxxx://yyyy」形式のURLを扱うことがほとんどですので、とりあえず問題はないでしょう。なお、今回作成するプログラムでは、SQLなどといったものは扱っていないため、その点はあまり考慮していませんが、もしSQLを使うようなプログラムを作成するのであれば、インジェクションが発生しないように十分注意する必要があります
 MSDNの資料によれば、アクセラレータは以下のようなXMLを使用して登録するようです。ただし、上記PHPファイルを「http://localhost/acc.php」に置いたものとして記述しています。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<openServiceDescription
  xmlns="http://www.microsoft.com/schemas/openservicedescription/1.0">

  <homepageUrl>http://localhost/acc.php</homepageUrl>

  <display>
    <name>指定 URL への移動</name>
    <description>選択された URL に対する移動を行います。</description>
    <!-- 必要ならアイコン(*.ico)を使用できる
    <icon></icon>
    -->
  </display>

  <activity category="検索">
    <activityAction context="selection">
      <!-- プレビューの処理が必要なら記述
      <preview action="some_url" method="post">
        <parameter name="name1" value="value1" />
        <parameter name="name2" value="value2" />
        ...
      </preview>
      -->

      <execute action="http://localhost/acc.php" method="post">
        <parameter name="mode" value="move" />
        <parameter name="url" value="{selection}" />
      </execute>
    </activityAction>
  </activity>
</openServiceDescription>
 まずhomepageUrlは「アクセラレータのホームページURL」を記述するものであるらしく、ここで指定したURLは「アクセラレータの管理」ウィンドウの「ホームページ」欄に記載されます。これは必須の項目で、アクセラレータで使用するすべてのURLは、homepageUrlと同じドメインに所属している必要があるという制限も存在するようです。
 displayノード内のnameは見ての通り「名前」で、アクセラレータにはこの名前で登録されます。descriptionも見ての通りで、機能についての説明書きを行います。アイコンがあるならアイコンも指定できます。
 activityノードのcategoryアトリビュートは、「アクセラレータの管理」における「区分」を設定するものです。また、activityActionノードのcontextアトリビュートでは、いかなる場合にこのアクセラレータを使用し、その際にいかなるURLを呼び出すかを指定します。MSDNの資料によれば、このアトリビュートには次のような値を設定できるようです。

document 文字列やリンクなどを選択していない場合の動作。具体的には、ページのどこかを「右クリック」して「すべてのアクセラレータ」をポイントし、アクセラレータを使用した場合。
selection 文字列を選択した場合の動作。文字列を選択して右クリックし、「すべてのアクセラレータ」をポイントした場合や、アクセラレータボタンを押してメニューを出し、アクセラレータを使用した場合。
link リンクを選択した場合の動作。リンクを右クリックして「すべてのアクセラレータ」をポイントし、アクセラレータを使用した場合。

 これらの場合について、それぞれpreviewやexecuteの動作を記述できます。
 previewノードは、当該アクセラレータをポイントした場合に表示される「ふきだし」のようなメニューについて設定するもので、executeノードはクリックした場合の動作です。actionやmethodアトリビュートはformタグそのままですから、特に説明は不要でしょう。ちなみにenctypeも設定できるようです。
 parameterはそのまま「引数」で、ここで記述したパラメータがPOSTまたはGET方式でactionアトリビュートで指定したURLへと送られます。
 XML内では「変数」なるものが使用でき、中カッコ{...}で囲んで記述します。例えば{selection}は変数です。変数の一覧はMSDNの資料にありますが、使いやすそうなものをいくつか抜き出すと、

{documentUrl} 現在のドキュメントのURL。
{documentTitle} 現在のドキュメントのタイトル。
{selection} 選択している文字列。
{link} 選択しているリンクのhref。
{linkText} 選択しているリンクのテキスト。

 このようなものが存在するようです。
 こうしてXMLを作成できたら、後はそのXMLをアクセラレータに追加するのみです。以下のような記述を含むHTMLを作成し、
<!-- XML を http://localhost/acc.xml に置いた場合のサンプル -->

<!-- リンクの場合 -->
<a href="#" onclick="window.external.addService('http://localhost/acc.xml')">
アクセラレータのインストール</a>

<!-- ボタンの場合 -->
<button onclick="window.external.addService('http://localhost/acc.xml')">
アクセラレータのインストール</button>
 これを実行すると「アクセラレータの追加」ダイアログが表示され、ごく簡単に追加が完了します。
 後は文字列を選択し、アクセラレータボタンなり右クリックなりを使用すれば、このアクセラレータを使用できます。実際の見た目は以下のようになります。



 無論、クリックするとGoogleのホームページが表示されます。

 以上、これで一応の完成とはなりましたが、もし「ttp://www.google.com/」などを選択して移動しようものなら、本当に「ttp://www.google.com/」に飛ばされてしまいます(当然エラー)。また、せっかくアクセラレータを使用するのですから、プレビュー機能も使用してみたいところです。
 そこで、プレビューではプロトコルを選択したり、必要であればURLを修正できるようにしてみます。ひとまずPHPを以下のように修正しまして、
<?php
function split_protocol($url){
	$pos = 0;
	if(($pos = strpos($url , "://")) === false)
		return false;

	return array(substr($url , 0 , $pos) ,
		substr($url , $pos + 3));
}

if($_POST["mode"] == ""){
	// プレビューの場合の動作
	$protocoles = array("http" , "ftp" , "mms");

	$protocol = $protocoles[0];
	$wop_url = $_POST["url"];

	if($matches = split_protocol($wop_url))
		list($protocol , $wop_url) = $matches;

	// 末尾にスペースがあれば除去
	if($wop_url[strlen($wop_url) - 1] == " ")
		$wop_url = substr($wop_url , 0 , strlen($wop_url) - 1);

	print <<<EOF
<html>
<head>
<script language="JavaScript">
<!--
function jump(url){
	window.open(url , "_blank");
}
function setProtocol(p){
	jform.jprotocol.value = p;
}
-->
</script>
<title>URL 移動</title>
</head>

<body>
<small>
以下の URL に移動します。
<form name="jform" onsubmit="jump(jform.jprotocol.value + '://' + jform.jurl.value);return false">
<input type="text" name="jprotocol" size="8" value="$protocol"> ://
<input type="text" name="jurl" size="30" value="$wop_url">
<input type="submit" value="移動">
</form>
EOF;

print "プロトコル:<br>";
foreach($protocoles as $p){
	print "<a href="#" onclick="setProtocol('$p')">$p</a> ";
}

	print <<<EOF
</small>
</body>
</html>
EOF;
}else if($_POST["mode"] == "move"){
	// プロトコル部分があるかを確認
	// ないなら http:// を付加する
	$url = $_POST["url"];
	if(strpos($url , "://") === false)
		$url = "http://" . $url;

	// 末尾にスペースがあれば除去
	if($url[strlen($url) - 1] == " ")
		$url = substr($url , 0 , strlen($url) - 1);

	header("location: $url");
}
?>
 XMLにプレビューに関する記述を書き加えます。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<openServiceDescription
  xmlns="http://www.microsoft.com/schemas/openservicedescription/1.0">

  <homepageUrl>http://localhost/acc.php</homepageUrl>

  <display>
    <name>指定 URL への移動</name>
    <description>選択された URL に対する移動を行います。</description>
    <!--
    <icon></icon>
    -->
  </display>

  <activity category="検索">
    <activityAction context="selection">
      <preview action="http://localhost/acc.php" method="post">
        <parameter name="url" value="{selection}" />
      </preview>

      <execute action="http://localhost/acc.php" method="post">
        <parameter name="mode" value="move" />
        <parameter name="url" value="{selection}" />
      </execute>
    </activityAction>
  </activity>
</openServiceDescription>
 後はこれをアクセラレータに追加すれば、おそらくプレビューが使えるようになるはずです。
 結果、無事にプレビューが使用できました。プレビューの性質上、大変横長の画像となりましたので、別リンクとして記載しておきますが、以下のようになります。

プレビュー画面
 説明するのも野暮ですが、ベルリンの壁崩壊20年を記念して、グラスノスチとグラスフィッシュを、Java Community Processと日本共産党を、またソ連崩壊とSunの買収をかけたジョークです。プロトコルのリンクをクリックすると、プロトコル部分にhttpやftpといった文字が入力されます。この場合であれば「http」をクリックしてから「移動」をクリックすると、正しくGoogleの検索結果が表示されます。なお、プロトコルのリンクは「テキストボックスにプロトコルの文字列を入力する」だけのものですので、これ以外のものを自分で入力することもできます。

 このアクセラレータは割と活用できそうです。
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